日本人と英語

ボディーランゲッジと英語

2015年4月15日 CATEGORY - 日本人と英語

body language

 

 

 

 

 

 

前回に引き続いて書籍紹介ブログにて紹介した「英語支配の構造―日本人と異文化コミュニケーション」という本の中で議論されていた興味深いテーマについて考えてみたいと思います。

それは「ボディランゲッジと言語の関係」についてです。これは、言語と非言語は相互補助的な関係にあるので、英語を話すならば、それに付随しているボディランゲッジも実行したほうが「自然」であると考えるかどうかということです。

ちなみに、ボディランゲッジはそれぞれの言語においてかなり違いがあるようです。こんな 面白い記事 を見つけましたのでご参考ください。

著者は、前回紹介したように、この考えてについても明確に反対の立場をとっています。言語のみならず「ボディランゲッジ」までを欧米人に合わせるなどということはまさに、「融合的動機」による言語習得の最たるものであり、非英語民族としてのアイデンティティを危機にさらすことであると考えられているからです。

この件に関しては、私もどちらかといえば著者の意見に賛成の部分が大きいです。そして、実際に極力英語を話しているときと日本語を話しているときの態度を変えないように心掛けています。

もちろん、これには日本人としてのアイデンティティをもって英語を話したいという気持ちもあるためという理由もあります。しかし、もっと重要なことは、上記でご紹介した 面白い記事 のように、それぞれの文化においてあまりにもボディランゲッジの意味合いに違いがありすぎで、これらすべてを気にしながら意思の疎通を図ることなど、現実的ではないからです。

その時に、日本人が英語圏以外の人々に対して英語を話す(これさえも本当はその国の言葉を話せたらよりよいコミュニケーションになることはは当然ですが、仕方なく、、)ときに英語文化のボディランゲッジを使うことを当然とするならばどうでしょう。

それはすなわち、英語が世界共通語的な役割を果たしているのだから、ボディランゲッジも英語文化にのっとっていればそれ以外は無視して構わないと考えるのであれば、これはもはや著者が言うところの「英語支配」による影響そのものだと思います。

ですから、日本人が日本人以外の人々とコミュニケーションをとるときには英語を使用するにしても、ボディランゲッジに関しては、日本人であれば日本のボディランゲッジを使用するのが妥当だと思います。そして、その際には自分の日本人としてのボディランゲッジは場合によっては、本来の意味とは別の意味を意図せずに伝えてしまうリスクがあるということを常に認識するあると思います。

ただし、この件に関連して自分を含めて気を付けなければなと思うことがあります。それは、英語を話すときに否定の疑問文に対して否定で答えようとするとき、例えば「Didn`t you sleep? 寝なかったの?」に対して「うん、寝なかった。」と答えるときです。

これに対して日本人、そして多くのアジア人はどうしても、「Yes, I didn`t. 」と答えてしまいがちです。これは、多くのアジアの文化では否定の事象自体の認否に対してその事象は「そのとおりですよ。」という意味の「はい」という答え方に、そのまま「Yes」を当てはめがちだということから生じています。

このことを言語の問題と考えるか、文化の問題と考えるかで大きく違いが生じてくるかと思います。私は、これについては、言語の問題だと割り切って、純粋に間違いとして直すよう気を付けています。

しかし、言語と文化はこのように密接に関連していることは事実なので、このことに限らず言語と文化の問題は非常に慎重に考える必要があることだと思います。