日本人と英語

日本人の「劣等感」と「優越感」の克服方法

2015年1月4日 CATEGORY - 日本人と英語

A group of happy mid-twenties

 

 

 

 

 

 

 

前回の記事では、英語が生活言語足りえない日本においては、日本人の「英語バカ」はある程度は仕方のないことであるという感想を述べて終わりました。

しかし、同時にこの感覚が私たち日本人のコントロールを超えたところで大きな問題に結び付いているような気もしています。今回は、そのことについて考えてみたいと思います。

というのも、この「英語バカ」感覚の背後にある日本人の「劣等感」は単純なものではなく、かなり複雑なものだからです。もともと、日本語の「コンプレックス(劣等感)」というのは、英語の「inferior complex」の後半部分を日本語化したものであり、そもそもが「複雑」なものではあるのですが。

つまり、この日本人の欧米に対する「劣等感」は逆に他のアジア諸国、もしくはそこで使用される言語に対する「優越感」を同時に包含した実に複雑な概念のように見えるからです。

既にご存知の方は多いと思いますが、私たちランゲッジ・ヴィレッジの姉妹組織である「一般社団法人日本実用外国語研究所」という組織が存在しています。

この組織は、外国語の「道具力」的側面の能力測定に特化した、「SEACTテスト」というまったく新しい形の試験を提供する団体です。

このテストは、「英語を使う力」という抽象的な能力を9つの具体的な個別の能力に分解し、それらをコミュニケーションの主体である「人間」によって直接的に評価するというものです。

ですから、もちろんこの組織の第一義的な役割はこのSEACTテストの運営です。しかし、実は私たちはこの組織にもう一つ別の大きな役割を持たせています。

それは、日本人の欧米諸国に対する「劣等感」、そして他のアジア諸国に対する「優越感」というこの「異常」で「複雑」な感覚を払しょくさせるための啓蒙活動を行うことです。

というのも、SEACTテストはフィリピン人を中心とするノンネイティヴの優秀な人材を活用することで運営しています。彼らの使用する英語は日常のやり取りにとどまらず、学術的にも全く問題がないレベルにあります。英語を学習するというスタンスにある普通の日本人にとっては、それがネイティブの英語だろうが、彼らの英語だろうがまったく関係ないレベルです。

フィリピン

 

 

 

 

 

 

しかしながら、それでも多くの日本人は、彼らをネイティブと比較する感情や、そこから彼らの英語を素直には受け入れがたい感情が湧き上がることを完全に払しょくすることができません。

これが、いわゆる「ネイティヴ至上主義」というものだと思います。

私は、まさにこの感情自体が、日本人の英語がいつまでたっても「まとも」にならない一つの大きな理由であるとも考えています。

英語を決して到達できない「ネイティヴだけの言葉」としてではなく、単なるコミュニケーションツールである「国際語」として気負わずに受け入れられる健康的な態度を日本人が身に着けること。

そして、その能力がどれくらい身についたかということを、誰によって測定されるのかということを気にすることなく、その能力が十分備わっている人であればその人が誰であっても、まったく気にならないこと。

これらのいたって普通なことを普通に受け入れることができるようになれば、日本人の「劣等感」と「優越感」は克服されたということになるはずなのです。そして、私は、このことはSEACTテストを普及させることによって可能にすることができると信じて活動を行っています。

まずは、この試験を受けることからはじめまてみませんか?(笑)