日本人と英語

海外留学の意義

2017年3月1日 CATEGORY - 日本人と英語

私はランゲッジ・ヴィレッジのHP内で、「(長期)海外留学」について、「英語教育サービス業界における位置づけ」として、自らが提供する「国内留学」よりも上の最高ランクとして評価しています。

そして、その理由を、自ら、そして兄弟の経験から「長期にわたって現地で生活をすることで海外留学以外では決して得ることのできない貴重な経験、具体的には現地の雰囲気、匂い、感覚、そういったものすべてがグローバル人材としての「自信」を形成させてくれるから」としています。

先日(2017年2月24日)の日本テレビ アナザースカイが取り上げたミュージカル俳優 山崎育三郎さんの留学経験がまさにそのことをリアルに伝えていましたのでご紹介したいと思います。

山崎さんは、12歳でミュージカルの主演を張るなど順調な俳優活動をしていましたが、声変わりの時期を迎え、その限界を感じたこともあり、高校時代の一年間、アメリカのミズーリ州セントルイス郊外に留学しました。

その場所を選んだのは、英語を本気で身に付けたいのであれば、日本人のいない田舎にすべきだという山崎さんのお兄さんのアドバイスがあったためです。

実際、その田舎町には日本人どころかアジア人が一人いないという孤独な生活でした。

地元の生徒からすると初めて見るアジア人ということもあり、初日からガラの悪い生徒からいじめの対象にされ、トイレで一人で過ごす時間も多かったそうです。そんな生活が3か月も続き、いよいよ精神的にも追い詰められたタイミングで、学校のダンスパーティーがあったそうです。

山崎さんは、ふと「もしここで、自分がダンスホールの中心に行って踊ったら明日から何か変わるかもしれない」という思いに駆られたそうです。

決死の覚悟で学校の人気者だけが躍ることを許されるホールの中心へ向かい、皆が唖然とする中、子役時代のミュージカル経験を活かしてダンスを披露しました。

すると、フロアは大いに湧き上がり、これまで影が薄かったアジア人が一躍学校のヒーローとなり、その日から彼の留学生活は180度変わった、つまり「大化け」したのでした。

私が、海外留学を「長期」に限定して、数ある英語教育サービスの中で最も有効な方法であると評価する理由がこの「大化け」の存在であり、それによって得られる「自信」です。

もちろん、山崎さんのこのエピソードはあまりにも劇的で、ここまで見事なケースは珍しいとは思いますが、ある程度まとまった期間の海外留学を経験した人であれば、多かれ少なかれこの「(大)化け」を経験することになります。

この「大化け」を生じさせるために必要なのは、一見全く前に進んでいないと思えるような不安と苦悩の日々をこらえながらも、それでも諦めない「忍耐力」と自らが持つ、英語以外の自分自身の「強み」だと思っています。

ちなみに、私自身の場合、英語以外の自分自身の「強み」は、たまたま日本の高校時代に得意な教科だった「生物」の知識でした。

それによって、「biology」のテストでクラスで一番をとって、クラスメートに認められたことです。

私の弟の場合には、「スケボー」だったそうです。

そして、この「忍耐力」と「強み」の関係は掛け算、もしくは化学反応といったものだと思います。

山崎さんのように、この「強み」がものすごく大きい場合には、3か月の「忍耐力」で、それこそ文字通りの「大化け」を経験できます。

仮に彼ほどの大きな「強み」を持たずとも、「忍耐力」の絶対量が多ければ、同じような「大化け」を経験できますし、「忍耐力」の絶対量がそこまででなければ、「中化け」「小化け」するにとどまるということかもしれません。

どちらにしても、これらの化学反応は、なかなか「短期」では起こりえないのです。

基本的には、山崎さんのように「トイレで一人で過ごす時間」のような「忍耐」を強いられるある程度まとまった時間が必要かと思います。

ちなみに、この「大化け」の中には「英語力」という要素が含まれているのは当然ですが、それ以外にも今回の山崎さんの例で明らかなように、グローバル人材としての「自信」が含まれます。

私が、「(長期)海外留学」を自らが提供する「国内留学」よりも高い最高ランクと評価したのは、この後者の部分だけはどうしても「(長期)海外留学」でなければ実現できないと考えるからです。

「国内留学」は徹底的な管理によって無駄なく英語に触れる時間を創出しているために、英語力を伸ばすための効率性でいえば圧倒的に海外留学よりも優れていると自信をもって言えますが、この部分だけはどうしても実現するのが難しいのです。

ですから、「(長期)海外留学」は機会が得られるのであれば、とにかく経験してほしいと思います。

そして、その「忍耐」の時間を少しでも減らすための事前準備として、ランゲッジ・ヴィレッジの「国内留学」を活用してほしいと思います。