日本人と英語

紙の辞書と電子辞書

2014年2月26日 CATEGORY - 日本人と英語

辞書

 

 

 

 

 

 

現在、私は「紙の辞書を守る」活動をしており、富士市内の古本屋さんでびっくりするような安い値段をつけられている紙の辞書を片端から買うようにしています。(できれば、LVの収容人員の最大50名分をカバーできるまで続けたいと思っています。)

現在、インターネットでも、「紙の辞書VS電子辞書」どちらが良い?などといった議論が非常に多くなっています。そして、それらを見ていると、建前論では当然紙のほうがいいのは分かっているけど、実際は便利さでほとんどが電子辞書化して当然とおもっている人が大半なのが実態のようです。

中学・高校でも、1年生のうちは紙を強制しても、2年生以上は、黙認、というのが大方のようです。LVに来られる方々も、95%以上は電子辞書です。

この事実に対する私のささやかな抵抗が、私の「紙の辞書を守る」活動なのです。

私は、今も昔もずっと紙の辞書派で、その信念に少しのぶれもありません。ですので、LVに来られる方で紙を使っている方(今では、ものすごい少数派ですが・・・)を見かけると、なんとも自然に笑みがこぼれてその方に親近感を覚えてしまうくらいです。そして、その受講者さんの辞書が、鉛筆や蛍光ペンなどで汚れているのを見るとその感情はよりいっそう高まります。

私は、辞書を調べる目的を考え直せば、電子辞書の勢いを食い止められるのではないかと考えています。

皆さんに質問です。辞書を調べる目的は、その意味を「検索」することですか?それともその先にある記憶への「定着」をさせることですか?

私は、大部分の人が「両方」と答えられると思っていますがいかがですか?

もしそうなら、「便利さ」を理由に電子辞書を使うことはやめたほうがいいと思うのです。

人間の記憶の定着のためには、視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚という人間の五感とできるだけ関係させることが重要だというのは、科学的に証明されていることですし、私たち自身も経験から分かっていることだと思います。

そうであるならば、「便利さ」は、それらを省くことの追求ですから、電子辞書を使うということは二つの目的のうちの前者「検索」のみを重視していることで、後者の記憶の「定着」についてはわざわざ、遠ざけている行為ということになります。

紙の辞書では、めんどうくさいともいえる、その単語にたどり着くまでの、ページをめくる作業、そして、手触りを感じること、紙のにおいを感じること、そして、これは私はということですが、できるだけ、自分で調べた足跡を残すためにペンでそこをなぞったりして汚す作業、これらを総合的にひとつの言葉を「検索」するために体験するわけです。

このように、紙の辞書では一石で二鳥を得られるのです。

私は、辞書を「検索」する作業は、経済的には「消費する」ことにあたり、「定着」させるためにわずらわしいことをすることは「投資する」ことにあたると思っています。

使い捨ての「消費」学習ではなく、持続可能性のある「投資」学習を目指すためには、絶対「紙の辞書」だと思うのですが皆さんはいかがですか?

PS 普段、電子辞書を使っている方でもこの私のブログを読んで、少しでも感じるところがあった方は、是非LVで私が集めた紙の辞書を使ってみてください。そして是非、ペンで汚くしてしまってください。LVから借りたものだからって遠慮は要りません。それが、一人でも多くの「紙の辞書」シンパを作ることに貢献できたらうれしいですから。しかも、どうせ安いんだし。(1冊ほとんど105円なんです!ここだけの話・・・辞書がかわいそうです)