日本人と英語

オリジナリティの難しさ

2015年5月13日 CATEGORY - 日本人と英語

街角

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日に引き続き、松本亨氏の著書「英語と私」について書きます。

本書の中で、実は皆さんに謝らなければならない事実を発見してしまいました。といいますのも、書籍紹介ブログ#98「DIME 2015 3月号」の回において大前研一氏が紹介した「日々情景を英語で実況中継せよ」という英語学習法が弊社の「街角英語実況中継学習法」とうり二つであると指摘しました。

そして、私が大前氏の方法を盗んで「富士山メソッド」として自分が考えたようにしているのではないかと思われてしまうことを回避するために、私が自分の「街角英語実況中継学習法」を紹介した「富士山メソッド」を出版したのが2012年5月25日だということで、自分のオリジナルだということを証明しています。

しかしです。今回、松本亨氏の著書「英語と私」に以下のような記述を発見してしまったのです。

「常に英語で何かを考えておれば、英語で自分自身と話していることになる。この習慣をつけるには、たいして労を要しない。人間の頭脳ほど素晴らしいものはない。時間も空間も飛び越えて、なんでも考えられる。その考えていることを、言葉にしていってみればよいのである。手直なところでは、今自分のいる部屋の中にあるものを話題にして話してみる。例えば、『今自分が使っているのはボールペンである。百円で買ったものである。よく書ける。私の本棚は本で埋まっている。そのうちの多くは戦争中アメリカのキャンプで私が読んだものである。(中略)何々さんは今頃どうしているだろうか。よくお腹をこわす人だった。』という具合である。」(一部加筆修正)

そして、この本は、1958年10月22日に初版本が出版されていたのです、、、

大前氏のアイデアに対しての私の独創性を自らの著書の出版日を証拠に主張していた自分自身が本当に恥ずかしくなってしました。(笑)

自分がどんなに独創的なアイデアを思いついたとしても人間の考えることなど所詮、たかが知れているのだということを思い知らされました。どんなに狭い分野だとしても、ものを真剣に考えているのは歴史の中で自分だけだと考えるのは非常に「傲慢」であるということなのだと思います。

やはり、本当に物事を突き詰めて考えていけば、大抵は一つの本質にたどり着くのだということを改めて感じさせられたような気がします。しかし、だからこそ、同時にこの「街角英語実況中継学習法」の効果は信頼性が高いと言えると思います。

 

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