日本人と英語

まるで数式のような言葉ですね

2018年7月18日 CATEGORY - 日本人と英語

英語関連の書籍ではありませんが、先日代表ブログにてご紹介した「日本人とユダヤ人」の中に、日本人が西洋言語を学ぶ上で意識すべき視点が書かれていましたのでご紹介したいと思います。

それは、「ラテン語(西洋言語)は数式のような言葉」という視点です。

「あるお嬢さん(日本人)が、『ラテン語ってまるで数式のような言葉ですね』と私に言ったことがある。ヨーロッパ人にとって言葉とは本来そう言ったものであり、文章とはある意味では言葉の数式だからこれは当然のことだと言えるが彼女にとっては驚異だったのであろう。ヨーロッパ人であれ、ユダヤ人であれ、言葉を学ぶにはちょうど日本人が1+1=2を習うような習い方でで習うし、これ以外に方法がない。しかし、日本人はこういった意味の言葉の訓練を全然受けておらず、ひとたび演説となると、みな、一種の乱数表になってしまう。ロゴスに計算という意味があることを知っている日本人はいるのだろうか。」

最近では、テレビで日本人がインタビューなどを受ける場面で画面の下に字幕がよく出るようになりました。そして、その発言が少し長い発言になると、実際に話している文章とその字幕が一致しないことに気がつくことが多くなりました。

字幕には「国会中継を見ていると私は、日本政府が嘘をついていると思います。」と書いてあるのに、

実際には、「国会中継を見ていると私は、日本政府が嘘をついています。」と言っているという具合です。

このように、多くの人が主語と述語が対応していない文章を平気で発しているのです。

一方、英語であれば、まず「I think (私=思う)」とさっさと主語と動作を言ってしまって、そのあとその動作が作用している内容である「that Japanese government tells lies. (~ということを)」という目的語を置きに行くということになります。

このように、西洋言語では、「私」がどんな動作をするのかという、I と thinkの結びつきが切れてしまうなどということは絶対に起こりようがないという意味で、まさに言葉は数式なのです。

ランゲッジ・ヴィレッジの「文法講座」では、まさにこの「言語は数式である」ということを最大限活用することで短期間に英文法を身に付けさせることを可能にしています。

そして、そのことの意味を体感的に理解できるようになった受講者の皆さんは、普段当たり前のように使っている日本語の文章に対しても、その視点から意識せざるを得ないようになります。

この気づきを得られた方は、その後、自らの日本語の発言が「乱数表」になってしまう危険性を劇的に下げられるという副次的効果を得られることになります。

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆