日本人と英語

男と女と英語学習

2015年10月25日 CATEGORY - 日本人と英語

男と女    

 

 

 

 

 

          今回も、前回に引き続き「『達人』の英語学習法」という本からいただいたテーマについての考察です。 そのテーマとは、「男と女」です。 別に恋愛を語ろうというわけではありません。(笑)どちらが、英語学習に適正があるかという議論です。

前回の記事で、「ランゲッジ・ヴィレッジにおいてもっとも成長が速いタイプが、(基礎知識が同一レベルだとすると)明らかに、おしゃべり好きのポジティブな考えの持ち主だと感じる」と述べましたが、私の経験上、サマースクールの高校生の団体を受け入れた場合、圧倒的に女子の参加率のほうが高く、発言の積極性においても明らかな優位性が感じられます。 実際に著者は、女性の割合について次のような紹介をしています。

「筆者が大学で所属している外国語教育・研究を目的とした組織は、37名の専任教員中14名が女性です。割合としては38%です。同じ大学の文系他学部と比べると、法学系は14%、文学系は12%、社会学系は12%、経済系は7%、商学系は5%となります。ちなみに、工学系は3%です。以上の数字から見ても、外国語関係の女性比率の高さが際立っています。」

また、外国語教育学における研究結果としては、以下のような指摘があります。

「筆者の知る限り、こちらのほうも女性優位で、聞き取り、発音、言葉の産出量、動機づけ、学習の方法や対人関係の構築法などに差が出るようです。また、面白いことに、男女差は「ない」という研究結果はあるのですが、男性優位とする結果は一つもありません。どうやら、言語運用や学習に関しては、『強きもの、汝の名は女なり』ということになりそうです。」

ちなみに、著者は、その理由の可能性の一つとして、「英語ができることによる収入の増加率が男性が18%なのに対して、女性は40%であるという社会的・経済的な背景」も挙げられていますが、私は、それよりも生物学的な説明のほうが圧倒的に強いような気がしています。 特に、「対人関係の構築法の差」が大きいような気がします。 老齢夫婦の内、先に妻に先立たれた男性は、圧倒的に家にこもってしまう傾向があるのに対して、夫に先立たれた女性は、今まで以上に、社会的活動を活発にするというような話を耳にするたびに、男性の私としてはこれを否定したいものですが、身近な例だけでも頻繁に耳にするたびに諦めモードに入っています。(笑)