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「うんこ」のインフレーション

2017年5月15日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

衝撃的なタイトルで申し訳ございません。(笑)

先日(2017年5月10日)の日経MJに同時に二つの「うんこ」ネタの記事がありました。

一つは、写真にもあります「うんこ漢字ドリル」の大ヒットに関するもの、そしてもう一つは、この出版不況の中で小学館のコロコロコミックが「うんこ」大好きな男子小学生だけにターゲットを絞ってしぶとく売り上げを維持しているというものでした。

以下に一つ目の「うんこ漢字ドリル」についての記事内の説明を抜き出してみます。

「ページをめくるとこれでもかとうんこを使った文章が飛び込んでくる。1年~6年まで6冊をそろえ、全例文でうんこの使用に成功している。5月上旬に発行部数が100万部を超えた。『うんこならやってもいいよ』と小学1年の西原君は学校で習う前から自主勉強。例文を声に出してすいすいページが進んでいく。母親の真喜子さんは『勉強しなさいと親が言わなくても子供が一人でやってくれる。入口としていい教材』と話す。」

私は、ふたりの小学二年生の男子を子供に持っていますし、自身もかつては「うんこ」大好きな男子小学生だったわけですから、この「うんこ」の魔力については、完璧に理解できます。

そして、漢字ドリルにしてもコロコロコミックにしてもどちらも、「うんこ」ネタでヒットさせることに成功しています。

しかし、両者は一見同じように「うんこ」ネタを人気につなげているように見えますが、私は一つ目の「うんこ漢字ドリル」について同時に大きな「違和感」を感じ、もう一方の「コロコロコミック」にはその「違和感」が感じられませんでした。

その違いは何なのか。「うんこ」の魔力は「下品だからやめなさい」という大人の制止との絶妙のバランスの上に成り立っているという本質を考えるとそこに気付けると思います。

「禁止されている中でやるから面白い」、「見えそうで見えないから興奮する」というのが人間の感情ではないでしょうか。

制服の「腰パン」を学校が推奨したら逆に誰もやらなくなるでしょうし、ルーズソックスを制服に指定したら、ハイソックスを履きたくなるはずです。(例が古すぎか?笑)

つまり、大人の制止との戦いの中でこそ、強烈な「興味」が生まれていたのに、大人が推奨したら、もはや「うんこ」のインフレーションが起こってしまって、「うんこ」の価値が大きく毀損してしまうと思うのです。

それに対して、コロコロコミックについては、同じように「うんこ」を扱っていても本質的には全く異なった姿勢だと思います。以下、「コロコロコミック」についての記事内の説明を抜き出してみます。

「読者は95%以上が男子です。コアターゲットは小4から小6。この3学年で70%を占めます。女の子に比べ大分成長が遅い。女子が恋愛やおしゃれに興味を示す中、相も変わらずうんこ、おちんちんで喜ぶ。これはもう時代が変わっても不変です。だから、ターゲットを決して広げない。男子が女の子やおしゃれに興味をもったら、どうぞコロコロを卒業してください、と言って快く送り出す。決して読者にすがることはない。」

コロコロコミックの戦略は、「うんこ漢字ドリル」とは逆に「うんこ」の価値の維持に対してものすごく大きな貢献をしていると思います。

この「大人や大人になっていく子供に決してこびない」姿勢こそが、大人の制止との戦いを演出し、強烈な「興味」を生み出すからです。

とてもくだらないことで熱くなってしまいました。まだ、私には「うんこ」の魔力は有効のようです。