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ランゲッジ・ヴィレッジの歴史

2014年12月3日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

ランゲッジ・ヴィレッジは今年で現在の地に移転してから10年目、実験運用期間を入れると11年目を迎えました。今回のブログでは、ランゲッジ・ヴィレッジの歴史をテレビの取材映像とともに振り返ってみたいと思います。

まずは、ランゲッジ・ヴィレッジの創業時。

2004年夏、私の卒業した静岡聖光学院中・高等学校の宿舎を1か月お借りして実験的に合宿を行いました。このビデオは、その実験を行った時に地元のテレビ局に取材をしていただいたものです。

(2004)

我が母校、静岡聖光学院でのこの実験は大成功しました。

具体的には、大学一年生二名、高校三年生一名の合計三名と私、そして外国人講師一名にて4週間を一切日本語を使用せずに乗り切り、合宿前には英語をほとんど話せなかったごく普通の高校生と大学生が、自分の思ったことがすべて英語にできる状態、すなわち俗にいう「ペラペラ」の状態に仕上がりました。

続いて、鳴沢村別荘時代。

この実験結果を受けて、英語合宿研修を会社の正式な事業として行うことを決定し、その場所を山梨県鳴沢村の別荘とすることとなりました。そこでの活動をフジテレビの「とくダネ」にて取り上げていただきました。

(2005)

番組内でも紹介されているように、鳴沢村ではシニア層の方々に特に頻繁にご利用いただきました。大きめの別荘といっても10名も入ればいっぱいになってしまう施設でしたのですぐに手狭になってしまい、事業として継続していくためには、もっと大きな研修施設を用意しなければならなくなりました。

そこで、現在地である富士市への移転を決断。

弊社が位置する富士市内にある既に使われなくなった大手企業の研修施設を譲り受け、本格的な合宿研修を提供できるようになりました。

しかし、大きめの別荘が手狭になったとはいえ、当時は本格的な研修施設を埋めるほどの集客力はなく、非常に経営的に厳しい時代を経験しました。

そんな状況の中でも、自らの事業が語学研修の本質を捉えたものであるという確信が揺らぐことはなく、信念を曲げず頑張ってきました。

次のビデオは、この地元テレビ局による特徴的な「幼児英語教育」を行っている学校の一つして取材していただいたものです。

(2009)

ここで、多くの方が「え、ランゲッジ・ヴィレッジが幼児英語教育?」と思われたかと思います。

私はこのブログでも一貫して、幼児英語教育については反対の立場をとっていることを明らかにしてきました。にもかかわらずなぜ、幼児英会話をランゲッジ・ヴィレッジが行っていたのか?と疑問に思われるのは当然かと思います。

というのも、このビデオをご覧いただければお分かりのように、かつて行っていたランゲッジ・ヴィレッジでのキッズ英会話は、いっさい「教える」ということをしませんでした。週に一回、とにかくランゲッジ・ヴィレッジの外国人講師と遊んで、夕食を食べて帰る。

ただこれだけです。

何一つ、単語を覚えさせたりもしません。このことで、子供たちに外国人講師とより深いコミュニケーションをとりたいという自然な欲求を生じさせ、欧米人と夕食を一緒にとることを日常に取り入れることにより国際感覚を無理なく身に着けさせることを目的としていました。

つまり、これは幼児に対する「英語教育」ではなく、「異(多)文化教育」を意図したものでした。

そのようなことから、「子供たちに少しでも多くの英単語を覚えて帰ってきてほしい」とか「中学でやるべきことを先取りさせたい」という要求をされる親御さんとは頻繁に衝突していました。

しかし、ランゲッジ・ヴィレッジは、その要求には一切耳を傾けず、かたくなに信念を貫きました。

この信念を貫けば貫くほど、少数の私たちの考えに深く理解を示してくださる親御さんと、大部分の離れていく親御さんに分かれてしまいます。

そして、大部分は離れていくわけですから、当然、最終的には事業として継続することが不可能になります。

そこで、最終的に私たちの考えに深く理解を示して下さりとどまってくださった親御さんに丁寧に説明をし、キッズ英会話を廃止することをご理解いただきました。

そして、中学生になったら、通常の合宿コースにもどってくることを目標としてほしいと伝えたのです。

以上のような経緯で、合宿制語学学校ランゲッジ・ヴィレッジのサービスは、合宿スタイルの「大人英語」に特化する形に一本化されることになりました。

このように歴史を振り返ってみると非常に感慨深いものがあります。

そして、この歴史は、まさに合宿制語学学校ランゲッジ・ヴィレッジの「大人英語」理論を確立するのに必要なものだったと強く感じます。

これからも、この歴史の歩みを時折振り返りながら、本質はどこあるのかを見失わない英語教育を行っていくことを誓いたいと思います。

 

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