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日本語教育の難しさ

2018年2月5日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日(2018年1月31日)の日経電子版に日本語教育の難しさが、日本における外国人人材の活用の大きな足かせとなっているとの記事がありました。

「公立夜間中学校は、いまや生徒の8割が外国籍だ。夜間中は全国25市区で31校設置しているが、外国人の増加で74市町村が新設を検討している。日本語学習を支援する教室は市区町村が運営する。国が予算を割くのは教室のない地域の開設支援などだ。文化庁によると教室のない市区町村は3分の2あり、こうした地域に住む外国人は55万人と全体の2割に上る。国は予算を拡充しているが間に合っていない。日本語普及を財政の苦しい自治体に頼っても限界が来る。一方、地方ほど人口減で外国人の存在感は高まる。国益をもたらす日本語学習をどこまで支援すべきか。国の思いが見えてこない。」

ランゲッジ・ヴィレッジは今後の日本の人口動態などに鑑みて、外国人労働者の全面的受入れは不可避だと考え、将来的には日本語教育の分野にも参入したいという思いがあります。

理想は、現在行っている英文法の【超特急2泊コース】や【快速5泊コース】のような圧倒的に短期間で日本語を習得させる講座を作ることです。

すでにそのための研究も行っていますが、英文法講座を開発した時のような手ごたえをつかめずにいるのが正直なところです。

研究を始めてすぐに、短期間で日本人に対して英語の基礎を理解させることの困難さと、外国人に対して日本語の基礎を理解させることの困難さには天と地との差があるということがすぐに分かりました。

当然、後者の方が前者に比べて圧倒的に困難です。

その理由は次の二つです。

① 日本語は英語のようにきちんとした骨格(文型)のないアメーバーのような言語なので固定的・確定的な教え方ができないこと。

文型が基本的には3つしかない(SV, SVO, SVC)英語はその語順さえ覚えてしまえばあとは語彙をそこにはめ込むだけでいいのに対して、日本語には語順が存在せず、また使用する人によって代名詞などが変わってくるので、「こういう風に言います」とフォーマットを教えてもそうでない使われ方が非常に多いので、結果パターン学習に持ち込まなければなりません。

② 母国語である日本語で論理的に教えることによって、日本語での理解力がレバレッジとなるので無駄を排除できるが、そのような使用言語を特定することが難しいこと。

外国人と言っても様々な国から来た人がいる中で、一つの母国語を使用言語に定めることができないとなると学習言語である日本語、もしくは国際言語である英語を使用するしかなく、このレバレッジを機能させることができません。

「日本語を外国人に教える」には、常にこの二重苦が付きまとうということを念頭に置く必要があり、そのことを前提としたレッスンデザインをしなければなりません。

その結果、ジャングルを地図も持たずに彷徨い歩くような学習の仕方を強制するしかなく、時間も労力も掛かってしまうというのが現状なのです。

しかし、私たちはこの二つの問題をどうにかして解決することができれば、日本の将来に大きく貢献することができると考え、常に解決策を見つけ出すべく頭を巡らせています。