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「未来」の衝撃

2014年6月8日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先月末(2014年5月の最終週)ですが、タイトルの通り「未来」の衝撃を感じさせられるニュースがなんと二つもありました。

しかも、二つのニュースともその主人公は一つの会社でした。

その会社とは、そうグーグルです。

一つ目のニュースは写真のデバイス「クロームキャスト」の発売のニュース。

そして、二つ目は自動車の自動運転機能の実用化に目途(2020年)が立ったとのニュースです。

この二つのニュースはまさに「衝撃」と言うににふさわしいインパクトを持っていまして、一つ目は従来のテレビ業界の存在を、そして二つ目は自動車の業界を根底からひっくり返してしまう恐れすら感じられます。

まず、クロームキャストですが、この製品はスマホやタブレット、パソコンなどネットに接続できる端末と連動して、動画や音楽、映画、ゲームなどのネットコンテンツを、テレビで簡単に映し出せるという代物です。しかも価格が4200円というお手軽な点もその普及に一役買いそうです。

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グーグルは今でさえ、世の中の広告宣伝費の多くをテレビ業界から奪うことに成功しています。それは、多くの人々の時間の奪い合いにおいてインターネットがテレビを凌駕しつつあるということです。しかし、今回のこのクロームキャストの出現によって、テレビ業界にとって神聖なる領域であったテレビのモニターすら奪ってしまうことになり、今までの領土侵略のスピードが極端に上がる可能性があります。

そして、二つ目の自動運転機能の実用化ですが、グーグルが車体を含めて自社主導で開発した試作車を初めて公開しました。この車は下の写真のように丸みを帯びたかわいい2人乗りのコンパクトカーで、ハンドルもブレーキもアクセルもなく、完全な自動走行を実現させたというものです。

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この技術が実用化されるとなると、「自動車」という製品の価値の源泉が「動力」中心から「ソフトウェア」中心になっていくだろうと想像されます。また、今までのグーグルの収益構造を見てみると、ほとんどのサービスを広告を中心とした構造により「無料」にて利用者に提供しています。

ですから、自動車も広告収入(例えば、車のシステムに「あまり混んでいない一番近くの焼肉屋さんまでお願い」と指示を出して、自動誘導システムがその店まで案内したら、その店からグーグルにチャリンと広告費として支払われるなど)を前提として「無料」とまではいかなくてもかなり低額なものとなることが、想像されます。

そうなると、「動力」中心で製品を提供するという現在の自動車の仕組みが破たんし、自動車会社の多くがグーグルの車体製造の「下請け」に甘んじざるを得ない状況すら現実のものとなるかもしれません。

このようなことは起こるかもしれませんし、起こらないかもしれません。しかし、少なくとも、「未来」に小さくない衝撃を与えるニュースであることは間違いないと思います。

この二つのうち、自動運転については自ら体験することは難しいですが、一つ目の「クロームキャスト」については新し物好きの私(以前のブログにも書きましたが、MDにしても、スマホにしても、タブレットにしても一番初めのものを買って、第二弾で出るバグ処理されたものを買えばよかったといつも後悔しているのですが、どうしてもやめられません。)としては早速、購入し試してみました。

その使用体験を少しだけレポートさせていただきます。

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まず、グーグルらしく「取扱説明書」はありません。基本的には、クロームキャストをテレビのHDMI端子にメモリースティックのように挿しこみ、スマートフォンのアプリストアから「グーグルクロームキャスト」をダウンロードして、あとは簡単な設定を行うだけでセットアップは完了という流れ。あとは、クロームキャスト対応のアプリ、まだスマホアプリはyoutubeを含めほんの少しですが、それをスマホ側で指定して再生すれば簡単にテレビにその画像が映る(はずでした。)

しかし、なぜか私のスマホ(i-phone5S)では、設定までは簡単に進んだのですが、どうしてもスマホアプリをスマホ側で指定する「アプリを見る」ボタンが押せないのです。

PC検索でいろいろなブログなどを調べてもそのような現象があったという記事はなく、何時間も無駄にしてしまいました。困ったことに、製品の箱はもちろん、グーグルのサイトのどこにも製品の不具合に関する問い合わせ電話番号がないのです。

無料のサイトについての電話問い合わせについては当然、コンタクトセンターにコストをかけたくないというのは分かります。しかし、これだけの製品にたった4200円という破格の価格を提示したとしても、1円でも支払いが生じる以上こちらのフラストレーションがたまるのは否めません。

すったもんだの末、広報の伊藤君のスマホ(ギャラクシー)で試してみたら、なんと全く問題なく機能するではないですか!ということで、少なくとも問題があるのは私のスマホ(i-phone5S)だという特定がなされました。

結果的には、「スマホアプリをスマホ側で指定する「アプリを見る」ボタンが押せない」状態でも、問題なくそのまま既にスマホ上にあるyoutubeのアプリを起動させれば、「グーグルクロームキャスト」に対応する「キャスト」ボタンが知らない間に付加されていることが分かりました。

ただ、押せるはずのボタンが押せないということは何かしらの技術的な問題がありそうです。もし、私と同じ障害があった場合には、参考にしてみてください。