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しなやかなやり取り

2012年9月30日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

連日、日本と中国の間における領土問題が解決の糸口すら見出せずに、ずるずると引きずられてしまっています。

もっとも、日本政府としては、尖閣諸島に領土問題は存在しないわけですから、この問題は二国間の問題として考えるわけにはいかないと言う大前提があるわけですが・・・

本日のブログはその是非を問うという内容ではありません。

一つの動画を紹介したいと思います。(1:00あたりから)

この度の尖閣諸島をめぐる国連でのやり取りについての動画です。

私は、この映像こそ、日本人が英語とどのように付き合うべきかのお手本となるのではないかと思いました。(この尖閣諸島の問題の是非とは関係なく、「日本人と英語」と言う観点からのみ申し上げていることを再度お断りしておきます。)

今まで、日本人は自らの主張を英語で、特に「即座」にやってのけるということが苦手だと思われてきました。

この大使の英語は決して、「ネイティブ」のようなカッコいい英語ではないと思います。

しかし、自分たち日本の考える事実に真っ向から対立する中国の主張に対して、まさに「即座」に落ち着いて論理的に説明する様子がひしひしと伝わってきました。

久々に日本の官僚の優秀さに触れた感じがします。

私は色々なところで申し上げていますが、まさに日本人の目指す英語の使い方とは、このようなものだと思っています。

自分としても、見習いたいと思いますし、皆様にも見習っていただきたいです。

ちょっと横道にそれますが、これを見てすぐに気がつくのは、中国の外相が『中国語』で発言しているのに対して、日本の大使は『英語』でやっていることです。

国連では、英語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語、そして後に加わったアラビア語が公用語として設定されているからです。

残念ながら、日本語は入っていません。

ですから、このように中国語と英語の応酬ということになったということです。

このことでも分かるように、母国語が国連の公用語となっていないという事実は残念なことではありますが、日本人にとっての国際舞台、ビジネス現場、友好関係、全てにおいて必要とされるのはまずは「しなやか」な英語だということになるのは間違いありません

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