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シンプルに考える

2017年11月5日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

LINEを日本における不動のコミュニケーションツールにのし上げた立役者であるLINE株式会社の元代表取締役 森川亮氏の著書「シンプルに考える」を読みました。

著者はもともと日本テレビという大企業の人間でしたが、その安定を捨てて韓国のハンゲームジャパンというオンラインゲームの会社に移籍し、そこでLINEのサービスを開発しました。

「シンプルに考える」という本書のタイトルでもある彼の生き方は、日本の大企業での安定した立場を捨てて、限られた経営資源の中で、「ユーザーが求めるもの」を作り出し続けないと後がないという常にぎりぎりの状況に自分を追い込む中で見出されたものです。

それでは、「シンプルに考える」とはどういうことでしょうか。

著者は、それを「不要なことをすべて捨てる」ことだと言います。なぜなら、結果を出すには一つの「大切なこと」に全力を集中させることが必要だからです。

そして、その大切なこととは物事の「本質」です。

世の中には、「表面的な価値」と「本質」とが入り混じって存在しており、往々にして「表面的な価値」が「本質」を覆い隠していることが多いものです。

ですから、「シンプルに考える」こととは、すなわち「表面的な価値」と「本質」を見分け、覆い隠している「表面的な価値」を取り除き、最終的に「本質」を抽出することに他ならないわけです。

それでは、それをどのように実現したらいいのでしょうか。

著者はこのことにもズバリ答えてくれています。

「必要なのはそのことを本当に好きになること。それで四六時中そのことを考えるところまでのめり込む。そうすると、物の『良し悪し』が分かるようになる。感性がどんどん磨かれていくというわけです。」

ただ気を付けなければならないのは、物の「良し悪し」の判断基準は自分自身の好き嫌いでは決してなく、あくまでも「ユーザーのため」になるかどうかの一点にあります。

このことを徹底できる人の集まりを作ることができるかどうか、これがこれからの社会で生き残ることができる企業の唯一の条件だと納得させられました。

 

 

 

 

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