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人材はいる!

2011年11月6日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日、六本木ヒルズのアカデミーヒルズ特別講演会で、『中国で一番有名な日本人』加藤嘉一氏と竹中平蔵氏の対談を聞きにいってまいりました。

感想としては、人材というのはこういう人のことを言うのだろうな・・・ということでした。

まさに脱帽です。

というのも、加藤氏はまだ27歳。高校卒業後、中国の北京大学にわたり、現在、北京大学研究員を勤める傍ら、中国のテレビや雑誌などで、日中問題に対するコメンテーターとして引っ張りだこ。またその切り口の鋭さから多方面から(中国共産党執行部も含めて)評価され、コメントを求められるという、冒頭で紹介したとおり、まさに『中国で一番有名な日本人』なのです。

私は、中国語超特急という中国語講座を運営しているため、中国関連の話題にはアンテナを立てているつもりで、かなり前から彼の存在は気になっておりました。

特に最近では、日本でも彼の人気は認められはじめております。

アカデミーヒルズで竹中氏との対談を満員にしてしまうという事実でもいかに多くの日本人が彼の日中関係論を求めているかがよく分かります。

普通だったら27歳の青年がどれだけ特別な知識や体験を有していたとしても、竹中平蔵氏のような人物に大勢の前で難しい質問をぶつけられたら、本来もてる能力の何分の一も出せなくなってしまっても当然だと思います。

にもかかわらず、彼の回答は完璧でした。

正直、私はこの組み合わせだということで、優秀だといわれる加藤氏が本当のところどれほどの実力を持っているのだろうか?という悪く言えば、あらを探す気持ちで講演を聴き始めていたといえなくもありませんでした。

しかしながら、彼は本当にすばらしい実力の持ち主でした。

このような若者が、経済、文化、政治と横断的に活躍できるような社会に日本がなればどれほど、国家にとってプラスだろう?と心底思いました。

人材不足といわれる日本ですが、実はそんなことはないのかもしれません。

人材が活躍できる場所が日本には少ないだけなのかもしれません。

人材がいなければ、どうにもなりませんが、現在の日本は活躍の場所がないだけだとすれば、改善はそう困難ではないかもしれません。

そういう意味では、非常に希望を持てるよい講演会に参加させていただいたと思います。

余談ですが、彼の著書「われ日本海の橋とならん」の中で、3ヶ月で中国語をマスターしたと告白していますが、その方法のひとつが「北京大学の売店のおばちゃんと毎日欠かさず5時間、会話をすることを習慣にしたこと」だったそうです。

私の今までの最良の英語教師が「ボストンの下宿所のおばちゃん」だったというエピソードをいろんなところで披露してきましたが、私と加藤氏を比較するのは非常に恐縮ですが、何か通ずるものがあるような気がします。

まあ、よく考えてみれば、言葉の上達は『使うこと』。この根本的なことをはずさない方法は、結局そういうことになっているに決まっているわけですが。

でも、改めて文章にされたものを見るとなぜか、うれしくなってしまいました。

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