代表ブログ

AIの発展と人間らしさ

2017年11月20日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

うちの三つ子のうち二人の男の子はヒューマンアカデミーの「ロボット教室」に通っています。

私は、自分の子供のころの経験から、あまり「習い事」というものを親が強制したくないと思っているのですが、この教室については、子供自身がやりたいと言ったこともあり、比較的好意的に見守っています。

その講座を監修している東京大学先端科学技術研究センター特任准教授の高橋智隆氏が先日(2017年11月10日)のアナザースカイに登場されました。

彼は、立命館高校からそのまま立命館大学の文系学部に入学した後、1年間アメリカに留学しました。今回放送された「アナザースカイ」での彼のアナザースカイはまさに留学先のロサンゼルスでした。

帰国してからの就職活動では数社から内定を得たそうですが、納得できるものではなく、子どものころの夢であるロボット作りを思い出して内定辞退し、予備校に入学。翌年京都大学工学部に再入学して、現在の仕事につながっていくことになります。

彼のロボットデザインは、彼が子供のころに見た「鉄腕アトム」など人間の動作にかなり近づいたものにこだわっていることが特徴的です。

この特徴に関して、今回アナザースカイの番組内での彼がインタビューに答えている中で、かなり衝撃的に「はっ」とさせられた部分がありましたのでご紹介します。

「日本のロボット技術がなかなかブレークスルーしないのは、むやみに『人型』にこだわっているからだと言われます。確かに、『人型』にこだわらないアメリカ勢のおかげでスマホの音声認識技術は格段に向上しました。しかし、実際にスマホにおいてその機能をどこまで人間は活用しているのでしょうか。人間は、人間もしくはペットなど『命』を感じられるものに対しては自然に話しかけるられますが、スマホのような『機械』に対して話しかけるのは難しいのだと思います。この点が、私が『人型』にこだわる理由です。(一部加筆修正)」

私は、この気持ちよく分かる気がします。

ロボットは人間のためにあるということであるならば、AIの進化はどこかで「人間らしさ」「命らしさ」と交差する必要があると思います。

現時点でいくらアメリカから非効率だとか、無意味だと言われながらも、『人型』にこだわり続ける日本のロボット産業をリードする彼の信念を心から応援したいと思いました。

それは、彼の文系学部出身でアメリカ留学経験者という魅力的な経歴がそうさせるのかもしれません。

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆