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伝え方が9割

2017年11月17日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

コピーライターの佐々木圭一氏のシリーズ累計115万部のベストセラーを記録した「伝え方が9割」を遅ればせながら読みました。

内容としても、「伝え方」を伝える本だけに、非常に分かりやすく、また実際に応用しやすいように書かれており、ビジネス書としては異例の100万部越えの記録にも納得がいくものでした。

ですが、印象的だったのはそのスキルそのものというよりは、彼が「伝え方」という分野で今の立場を確立するまでの軌跡とそれによって得た考え方でした。

まず、彼の「伝え方」のプロとしての軌跡についてですが、以下のようなものです。

彼は、実は幼少期から人とのコミュニケーションが大の苦手で人と話すよりも機械を触る方が楽という理由から大学では機械工学を専攻しロボットの研究に没頭する学生生活を送りました。

そんな自分を変えたいと一念発起して広告代理店に就職しましたが、コピーを書いてもボツばかりという膨大な時間と試行錯誤の中である時ふと「伝え方の法則性」に行き着いたと言います。

「優秀な選手は、優秀な監督になりにくい」と言われるように、やはり、生まれつきできる人ではなく、はじめはダメだった人が試行錯誤の末にできるようになった場合に、スキルとしての「体系化」が可能になるのだなということを思い知らされました。

そして、このような実績を確立した今、彼が行きついたプロとしての考え方は以下のようなものです。

「プロとして大切なことは、狙って毎回及第点をとることができるようになること」

彼の分野で言えば、常にどんなコンディションであろうとも、人の心を動かすコトバを紡ぎだすことができることです。

それができると自信をもって言うことができるというのは、心を動かすコトバの「法則」を他人にきちんと説明できる状態にあるということです。

その結果、彼は、優秀な選手でもあり、優秀な監督にもなれているのだと思います。

私も、コトバを他人に教えることを仕事にしています。

常に「プロとして大切なことは、狙って毎回そこそこの及第点をとることができるようになること」、つまり、ランゲッジ・ヴィレッジに来たのに成果が出なかったなどと思って帰るような生徒さんがゼロでなければプロではないということを心に刻みながら仕事をしていかなければなりません。

そのように確認させられる一冊でした。

 

 

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