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暴走する資本主義

2011年5月15日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

だいぶ前に買って、そのまま本棚に埋もれていた本を引き出して読みました。

タイトル的にはちょっと堅めな内容かなと思っていましたが、読んでみると意外に面白くてすぐに読了してしまいました。

この本では、タイトルのとおり『資本主義が暴走』していて、これはよくないことだという論調です。

そして、それは『民主主義』をも脅かしているということです。

ただそれが、本書に書かれたそれを簡単にはとめられない理由が非常に納得がいく内容であり、納得がいくからこそ、本当に解決が難しいと思ってしまいました。

「1970年代以降、資本主義が暴走を始めたのはなぜか?」

それは、資本主義を動かしている『経営者』や『ファンド』が本能的に『強欲』だからということになります。

そうであるならば政治の力でそれを抑えるようにすればいい。

つまり、これは『民主主義』の力ですよね。

でも、そう簡単にはいかない。

それはなぜか?

それは、「消費者」「投資家』として力を持った一般の私たちがそれを許さないから。

最終的には、元凶は私たち一般市民自体にあるからです。

思い返してみれば、商店街とショッピングモールでの価格差、品揃えの差の前に、私たちはなすすべもなく、後者で買い物をしてしまいます。

環境保護対策に一生懸命だと主張するけど、儲けがほとんどない会社と、多少環境負荷が高いけど、収益率が高い会社の間で、明らかな配当の違い、将来の値上がりの違いがあれば、後者の株式を買ってしまいます。

これは、いってみれば私たちにとっては『合理的』な行動です。

ですから、解決が難しいということになります。

私たち人間の根本的な性質に根差したものが、その最終的な理由となってしまっていては、その解決は必然的に困難なものなることは明らかです。

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