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楽天流の源流

2015年2月25日 CATEGORY - 代表ブログ

史上最強の商人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。

「世界中で最も多くの読者をもつ自己啓発書作家」と呼ばれたベストセラー作家で”セールスマンのグル”などとも形容されるオグマンディーの「世界最強の商人」を読みました。

本書は、史上最強の商人となる秘訣を、アラブに伝わる十の巻物の寓話を通してわかりやすく説いた経営者のための成功秘伝の書で、世界20ヶ国300万部の大ベストセラーです。

私が、本書を手に取ったのは、京セラの稲森和夫会長、日本マクドナルドの故藤田田氏、そしてソフトバンクの孫正義社長という日本の財界のそうそうたる方々が必読の書だと勧められているからです。

そして、実際に本書を読んでみて、これらそうそうたる人物が勧められている本書はまさに「経営者のための成功秘伝の書」に違いないという確信を得ました。

というのも、前回の「楽天流のすすめ」の記事で楽天流の要諦を以下のようにまとめました。

『「仮定(仮説)」をたててそれに基づいて「実行」すれば、必ず「成功」か「失敗」かが明らかになります。仮に「失敗」であれば、それを「修正」して、新たな「仮説」として、また同じサイクルを繰り返します。つまり、「失敗」は一時的には「失敗」ですが、そのままにされることはなく、必ず「成功」に向かうためのステップとして役に立つという意味で、確実に何もしないよりも「成功」に近づくポジティブな事象と言えるわけです。』

この点について、偶然にしてはできすぎなくらい本書において以下のように著わされていたのです。

「販売に失敗することは、次の販売の成功のチャンスが増えることだ。『いらない』と言われるたびに『買います』という声がより近くなる。不機嫌な顔に出会うのは、次に『笑顔』に出会う準備を私にさせてくれる。私が出会うどんな不運も、その中に明日の幸運の種を宿している。」

それからもう一点、「行動」について三木谷社長は以下のように言っています。

「人は考えてから行動するよりも、行動しながら考えた方が高いレベルでの思考が可能となる。なぜならば、行動によって思考が改善されるからだ。行動なしに考えるだけだと、緊急性がなく、脳を限界のレベルに押し上げる必要にかられない。一方、既に行動を起こしている場合、『効率的に考えなければならない』という強い衝動が生まれる。つまり、行動が思考に刺激を与えることになる。」

この点について、本書では以下のような指摘をしています。

「夢も、計画も、目標もどれもみな、行動が伴わなければまったく無価値なのだ。地図はどんなに注意深く細かいところまで作られていても、地図の持ち主を1センチたりとも動かしはしない。唯一行動だけが火をつける点火剤だ。私の夢も、私の計画も、私の目標も、行動があってはじめて命を吹き込まれ、生きた力になる。」

あまりの偶然に驚きました。

しかし、この問題の本質は三木谷社長が本書を読んだかどうかではありません。つまり、この「成功秘伝」を知っているかどうかはほとんど問題ではないということです。

ことの本質は、「成功秘伝」を実行し、その良い習慣を身に着けるかどうかということです。

この本が出版されて、世界20ヶ国300万部の大ベストセラーになっているということは、この「成功秘伝」を知っている人が少なくとも300万人はいるということになります。しかし、実際に「成功」をおさめるのは冒頭の方々や楽天の三木谷社長を含め本当に数えるほどです。

この差が、実際に「行動」に移すかどうかその一点から生じるのだということを改めて理解することができました。

 

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