代表ブログ

横並び主義

2011年2月26日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

最近、テレビを見ていてイライラしてきませんか?私はすごくしてきます。写真のように、チュニジアでの市民革命が、エジプト、そしてリビアへと飛び火していますが、どのテレビ局でも「カダフィ大佐」「カダフィ大佐」とリビアの最高実力者のことを呼んでいることです。

普通に考えてテレビを見ている人が通常の好奇心を持っているのであれば「なぜ最高実力者なのに大佐なの?」という疑問がわくはずです。にもかかわらず、なんの前置きも解説もなくどの局でも「カダフィ大佐」です。

しかしながら、逆に、通常の好奇心をもっていて、インターネットを利用できる人であれば間違いなく、「カダフィー大佐」とか「なぜ大佐か」とかいうキーワードで検索してその疑問を解決すると思います。私もしてみました。

「カダフィ大佐の本名はムアマル・アル・カダフィ。1942年9月にリビアの遊牧民カダファ族の1人として生まれた。アラブ民族主義を説き、52年エジプト革命を起こしたエジプトのナセル陸軍大佐、革命後に大統領の思想に共感し、自らもリビアに於いて69年9月、無血クーデターで国内掌握。以後、リビア最高指導者として君臨し、色々な役職に就くが、79年からは、全ての行政上の役職を放棄。エジプトのナセルの「大佐」に憧れ、それ以後カダフィ大佐を名乗り、引き続きリビアのトップとして君臨している。」

つまり、「大佐」は正式な肩書きでなく単なる自分の趣味でかっこいいから名乗っているものであって、なんらその称号に意味のあるものではない、ということが分かりました。

であるなら、なぜテレビ局はどこの局もこの「大佐」を使うのでしょうか?本人が名乗っているからそれが一番だからでしょうか。だとしたら、誤解や混乱を生じないために、例えば、『「自称」大佐、最高実力者』にするような局がひとつぐらいあってもいいと思うのですがなぜ、何の前置きもなく『大佐』なのでしょう。

しかい、結局、中東の市民革命も『インターネット』の力によって引き起こされているものでもあるし、これだけインターネットの環境が整っている日本であれば、少しでも疑問を持ったら『検索』するのは当たり前だと考えてあえて、「?」を視聴者にもたせる意図があるのかとも思ってしまいます。

インターネット以前では、おそらく私は気持ち悪くてしょうがなく、車に乗って図書館へ行き、リビア関係の資料をたくさん引き出して、ようやく『大佐』の意味を知ったことでしょう。

本当にありがたい世の中ですね。

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆