代表ブログ

環境負荷軽減社会と経済社会

2008年7月13日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先週、ソフトバンクから話題のiphoneというアップル社のすごい製品が発売されました。

ニュースでも、何日も前から店の前に並んで待つお客さんの光景などが取り上げられていました。

私は、実はかなりのデジタル音痴で、もちろんメールくらいはやりますが、パソコン専門で、携帯電話のメールはほとんどやりません。したがって、今回のこの騒動にも実はあまり関係ない話のような感じでいました。

しかし、いろいろテレビで報道されている情報を聞いてみるとこの小さな機械が、もしかしたら人類の行動パターンをけってしてしまうほどの威力を持っているのではないかと思えてきました。

以前から「ITが進化すれば紙やインクなんてなくなってしまう」というようなことがまことしやかに言われていたこともありました。

しかし、安心のためとか、紙媒体として取っておくほうが、何かと扱いやすいということもあって、紙の消費は思ったほど減っていないのが現状のようです。

しかし、報道されているiphoneの実力は今までの私を含めたデジタル音痴の人々にとってもまるでデジタルを扱っていると思わせないようなスムーズな操作性と、書斎をポケットに入れてしまったといえるようなほしいときに何でもできる機能というものによって、紙媒体をあつかっているかのようなデジタルストレスのなさが感じ取れました。

この方向性でもう少し進化すれば、もしかしたら完全なペーパーレス社会が到来するのではないかと思ってしまいました。

そうなると、紙の生産による環境の問題、その運送にかかわる環境の問題、その廃棄にかかわる環境の問題・・・といったように現在の大きな問題に大して大きく貢献することになることは間違いありません。

しかし、同時に経済の問題が生じます。

極端な話、経済活動がコンテンツ作りに限定されてしまって、ハードの生産等にかかわっていた産業がすべて不要となってしまいかねません。

私の住む富士市は紙のまちです。

市全体が紙の生産に依存しているといっても過言ではありません。紙、インク、運送、これらが不要となってしまったら、それに代替する産業が生まれるのでしょうか?

あの小さな機械が世界と一瞬でつながることですべてが完結することになる社会では、大部分の人間はどのようにして生産活動に従事したらよいのでしょうか。

小さな機械の発売のニュースを見て、そのような恐怖を感じたのは私だけでしょうか?

前回と前々回のブログとは正反対の内容になってしまいましたが、人類が便利にそして、豊かに生きることと、環境を守ることを同時に行うことのできる解決方法はどこにあるのでしょうか?

難しい問題だと思います。

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