代表ブログ

科学的な経営の実験

2012年8月30日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日、この写真の人、田中裕輔さんのお話を聞くことができました。

彼は、マッキンゼーで最年少マネージャー就任という記録を作りながら、コンサルタントとしての基礎を固め、その力をコンサルタントというサポーターとしてではなく、経営者という実行者としての力を発揮したいと強く思ったそうです。

ということで「ロコンド」というインターネットショッピングサイトを運営する株式会社ジェイドという会社を同じく超一流コンサル会社ともくされるBCG(ボストンコンサルティンググループ)出身の方と共同創業者として立ち上げられました。

この講演会は、ロコンドについての話というよりは、「マッキンゼー」という会社の「強み」を説明するという性格のものでしたが、私としてはコンサルタントという経営「知識」のプロ出身の方が、実際の「経営」をどのようなやっているのかということの方に興味がありました。

彼のスタンスとしては、日本において経営を命懸けでやるしかない環境を、スマートに行う仕組みを確立したいという気持ちを持っているようでした。

日本では、事業経営者は上場企業でなければ、基本的に借り入れの「個人保証」をしています。

そうなると、会社がダメになったら、夜逃げか、首吊りか・・・というような話になってしまいます。

こういったことから、アメリカと比べて日本のベンチャーが育ちにくいという土壌の原因となってしまってるようです。

ちなみに、私自身も社長とともに億のお金の個人保証をして命懸けで経営をしているひとりです・・・

そんな日本の経営を取り巻く環境の中で、彼がマッキンゼーで培った知識と経験を通して投資家を説得し、理論的に経営を行っていく。もちろん「個人保証」などという「人権無視」的な形を取らずにです。

ですので、田中さんがこのロコンド事業を成功させるか、失敗させるかで、ある意味、日本のベンチャー投資に対する意識の未来が左右されるといっても過言ではないと考えておられるようでした。

設立2年の株式会社ジェイドの経営は、かなり厳しいというのが現状のようです。

しかし、それはインターネット通販の企業の宿命ではあるとのことです。アマゾンもその苦しみを乗り越えて、今があるのです。

ぜひ、頑張っていただきたいと思います。

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