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2011年4月小学校英語教育必修化!

2011年2月20日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さんこんにちは。

実は現在、フジテレビのとくダネという番組の取材がLVに入っています。

取材内容はタイトルにもあるように「2011年4月小学校英語教育必修化」に伴って、現場の先生方が、さまざまな方法で、4月の完全実施に向けて奮闘されていて、そのひとつの例としてLVの国内合宿に取り組んでいるところをトク撮!というわけです。3月1日フジテレビトクだね「トク撮」のコーナー(大体9:30ころ)に放映予定です。

是非、ご覧になってください。

そんな中で、今回は私が常日頃、「小学校英語」について考えていることについて少し突っ込んでコメントしてみたいと思います。

文部科学省によれば「小学校英語教育」の目的は、「外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませる」とされています。

このことから、体系的な知識の理解と記憶はまったく求められていないことが分かります。すなわち「勉強」としての英語は中学になってからで良いと考えているようです。

慣れ親しませるということを重視するということである以上、子供たちのとっつきやすい「歌」「クイズ」などレクリエーション傾向の強い授業を求められると考えます。

そもそも、週に1回程度の限定された時間の中での「体系的」知識の教授はできるわけもなく、この時間の中で到達できる着地点というものを事前に明らかにしておくべきだと思います。

間違ってもそもそもできないことを目標にして、当初の到達可能な単純に「慣れさせる」という目標を見失わせるようなことは決してしてはならないと考えます。

その流れの中で、実際の小学校の現場で教諭の皆さんがどの様な対応を取るべきなのかということについてランゲッジヴィレッジとしての見解を述べさせていただきます。

この目的を達成するために、小学校教諭に求められる能力は、詳細で体系的な英語知識ではないことは明らかです。いわゆる英語の専門家になる必要はまったくありません。

一定水準の限定的文法と語彙知識(中3程度)とそれを元に「自由活発な英語活動を児童の前で表現ができること」。このことに尽きると思います。
ですので、知識的には、全ての小学校教諭が必要にして十分なものを備えており、これ以上の特別な知識の必要性はありません。それよりも、先ほど申し上げた、後者、「自由活発な英語活動を児童の前で表現ができること」が重要となってくるといえます。

このことを、トレーニングする場としては、ランゲッジヴィレッジの国内留学は理想的だと考えます。なぜならば、小学校教諭の皆様のように必要な知識を有しているという前提ならば、国内留学を1~2週間体験すれば、英語を用いて自らの意思を表現するのにまったく支障がないまでに上達させることができるからです。

このことを申し上げると、かならず「10年も勉強してできない英会話が1~2週間でできるようになるはずがない。」という意見がでます。しかしながら、それは本当のことなのです。そのことを以下のような例でいつも説明するようにしています。

英語での会話に必要な人間の脳を引き出しがいくつかついた本や資料をいれる家具だと仮定してください。一般的な英語教育を受けた日本人の脳は、この家具の中に長い時間をかけて収集したたくさんの本や資料が入っている状態です。

ですが、どの引き出しに何が入っているのかが分からないくらいに雑然としており、なおかつ引き出しを長い間動かしていないため、引き出しが硬くてなかなか開かない状態です。ですから、必要なものが家具のどこかには、存在していることは分かっているが、すぐには取り出せない、すなわち外国人を前にして、会話にまったくならない状態を意味します。

ランゲッジヴィレッジでの国内留学は、朝から晩まで、外国人を前にして会話をし続けなければならない環境ですので、この例で言えば、家具の中を整理して、どの引き出しにどの分野の本や資料が入っているかを明示して、なおかつ、立て付けの悪い引き出しを何度も引き出して、スムーズに開くようにする様なものです。

ですから、必要なものを必要なタイミングでスムーズに取り出せる、すなわち外国人との会話がスムーズに行える状態になるのです。このところで考えていただきたいのは、家具の中に必要な本や資料をたくさんいれるためにかかる手間や時間と、整理整頓をし、開閉をスムーズにするためにかかる手間、時間はどのくらい違うかということです。

もうお分かりですよね。

知識の収集・記憶は一朝一夕にはいきません。長い時間と努力が必要なのはいうまでもありません。しかし、その知識・資料を整理し、引き出しを開閉することには、その何十分の一の時間で足りるはずです。

ですから、基礎のできている小学校の教諭の皆さんが、児童の前で自信を持って「外国語活動」の指導をできるようになるためには何度か「国内留学」を体験するだけでも驚くような成果が見込まれるということなのです。

こう考えると、日本の英語教育が非常にもったいないことをしてきているかが分かります。そこまで基礎を築き上げたのであれば、その基礎の上に載せるあと少しの「整理整頓」の機会さえ与えてあげれば、「自由活発に英語活動を行うことができる」ようになるのです。一人でも多くの小学校教員の方が、そのような自信を持って指導にあたられるようになることを希望します。

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