代表ブログ

CSR 企業の社会的責任

2011年11月13日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

CSR。

最近よく聞く言葉です。

Corporate Social Responsibility

「企業の社会的責任」の略です。

でもこの言葉、企業の利益の中からおこぼれ程度の『慈善』という感覚で捉えられていることがほとんどではないかと思っていました。

逆に、もともと営利を目的とする株式会社が企業のほとんどを占める資本主義社会では、そうでなければ株主が許しませんし、存続できなくなってしまうので、自然とそうなってしかるべきだと思ってきました。

すなわち、企業の根幹を揺るがすような決断でCSRにまい進するなどということはありえないと思っていました。

しかしながら、本日の日経MJにさらっと小さなコラムではありましたが、この件について非常に衝撃を受ける記事がありましたのでご紹介します。

アメリカのペッツマートという企業です。

ペットショップを展開する企業なのですが、ペット(生き物)を売らないというのです。

現在もそうですが、ペットブームの加熱で、大量に生き物としてのペットを売買することで、あまり生き物に対する覚悟がしっかりしていない人の購買意欲を高めてしまい、捨て犬、捨て猫を増やし、保健所での安楽死という結果につながってしまっている現状があります。

そこで、同社は1987年から『里親制度』をスタートさせ、生体としてのペットの販売をやめてしまったのです。

ペット屋さんがペットを売らないというまさに、「企業の根幹を揺るがすような決断」でCSRにまい進したといってもよいと思います。

その結果、同社はどうなったのか?いまだにダントツの業界一位(日本円で年商5000億円)を維持し続けているということです。

そのような真摯な企業としての態度に共感を持つ消費者が、どうせペット関連商品を買うならペッツマートで買いたいという動きになったわけです。

そして、この企業から買うことで、より多くの命を助けることにもつながるという考えが働いているに違いありません。

お金をもうけるだけということではなく、社会に必要なものは何かを的確に捉え、それをピンポイントで提供していく、仮にそのものが何なのか消費者自身が具体的に分かっていない場合にはその啓発をも担っていくことで、結果的に企業の存続の源泉である利益を確実に確保していくこと。

これを企業の目的と捉えているといってもよいと思います。

利益追求のおこぼれの『慈善』でもなく、利益無視の行き当たりばったり『慈善』でもない、バランスの取れた企業活動の見本かと思います。

ちなみに、ランゲッジ・ヴィレッジでも、規模は全く違いますが、揺るがぬ信念を持って活動していることがあります。

それは、『ビジネス英会話なんて存在しない!」という考えの浸透です。

昨今、ビジネスのグローバル化に伴い多くの企業が『ビジネス英会話』講座を求めていらっしゃいます。

それに対して、素直にランゲッジ・ヴィレッジも『ビジネス英会話』講座を提供すれば売上も上がるかもしれません。

しかし、多くの方がご存知だとは思いますが、私たちはすべての企業のご担当者にまず、以下のウェブページをごらん頂き、その意味を理解していただくようにしています。

「企業のご担当者に理解していただきたいこと」

これについても、ランゲッジ・ヴィレッジ流のCSRだと思って、がんばっています。

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