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Englishnizationの衝撃

2012年8月9日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

楽天の三木谷社長の「たかが英語!」を読みました。

その書評は こちら に書きましたのでお読みください。

書評にも書きましたが、私は楽天の「英語社内公用語化」に対する印象がこの本を読む前と後でかなり良い方向に変わりました。

そして、この本の中に書かれている三木谷社長の「英語教育」もしくは「英語学習」に関する考え方が、ランゲッジ・ヴィレッジのそれと非常によく似ているということに感動をしました。

そのことがよく表れている一文を抜粋します。

「たとえば、英語で会話中『発泡水』を表す英語を知らなかったとしても心配する必要はない。「スパークリングウォーター」が正解だろう。これが思いつかないと黙ってしまう日本人は多い。このように、正確なものでないといけないという固定観念を捨てるべきだ。『泡が入った水』『プカプカした水』のように伝えれば十分だ」(一部改良)

まさに、私たちが提唱する日本人の英語を「しなやか」にすることそのままです。

本当にびっくりしました。

でも、よく考えてみれば、本当に英語を道具として使うことを追求すれば結局はそうなるのです。

このような考えを持たれている三木谷社長の行動で前から、どうしてだろう?と思っていたことに楽天が社員の英語の評価にTOEICを大々的に使用することを打ち出していることがあります。

私たちは、英語を「使う」力の把握にTOEICは適していないと確信しています。

そのような試験をなぜ、英語に関する考えが似通っている三木谷社長がそこまで活用しようとしているのか?ずっと不思議でした。

しかし、この本を読むことでその理由も分かりました。

三木谷社長は、短期間で大きな成果を出すための方策として「見える化」というものを最大限に活用するということを信条とされているようです。

そして、英語学習における「見える化」とはすなわち「点数化」です。

三木谷社長曰く、

「僕は何もTOEICによって、個人の英語力をすべて測定できるとは思っていない。しかし、受験者数も、実際に社員の評価に利用している企業も多いことから、現時点ではTOEICスコアを昇格要件に組み込む価値は高いと判断したのだ。」

とありました。

この文章を見て、私たちは、できるだけ早く「SEACTテスト」を実用化し、日本人の英語力を適切に測定できる試験として多くの方々に認められなければならないと強く思いました。

そして、それが受験者数の確保、利用企業の確保につなげるよう、最大限の努力をしていかなければならないと、強く心に誓いました。

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