おすすめ書籍紹介

アメリカ人の知らない英語 和製英語のルーツ #22

2014年5月10日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

アメリカ人に通じない英語

 

 

 

 

 

 

 

 

【書籍名】  アメリカ人の知らない英語 和製英語のルーツ

【著者】  山田雅重

【出版社】 丸善ライブラリー

【価格】  ¥680+税

【購入】   こちら

皆さん、こんにちは。

前回ご紹介した「アメリカ人に通じない英語(和製英語のすべて)」の続編です。

前回からの宿題である『「英語っぽい新しい言葉」を作り出す合理的理由』の考察をしながら読み進めましたが、前篇と一緒で様々な和製英語をピックアップして説明をするにとどまっていました。

やはり、どうしても自分自身でその理由を見つけるしか方法はないようです。

そこで、一生懸命考えました。

日本人が英語を自らの日本語に取り入れるモチベーションとして、①輸入もののほうが高品質だという考えからカタカナ表記をしたいという欲求と②カタカナという便利な表音文字があるため、それを簡単に導入することができる という二つがあげられるという説明は前回しました。

ではなぜ、導入時に英語をそのまま受け入れず、「和製」のアレンジを加えることでわざわざ混乱をきたしてしまっているのでしょうか。

それには、日本人の言語に対する接し方が「感情的」なものであり、欧米人のように「論理的」でないということが関係しているのではないかと思いいたりました。

日本語は意味が分かる範囲では、言語の論理性を犠牲にすることに寛容だということです。

以下の三つの文章を見てください。

①「靴はけ!」 ②「おなかすいた」 ③「電気消せ」

①は本当は「靴 を はけ」です。「を」という助詞を省略してしまっています。当然省略していても通じますので何の問題もありません。でも、英語では通じたとしても論理性を優先して決して「I live America.」ということはありません。

②はもっとひどいです。なぜなら、①は百歩譲れば、英語でも許してくれるかもしれません。おそらく、変だとは思われるけれど、ほぼ100%意味は通じます。しかし、文章の中で最も重要な構成要素である主語を省略するなどは絶対考えられないことです。でも、日本語では平気でそれを行います。

③これに至っては、完全に意味自体が飛んでいます。なぜなら使用する名詞が間違っているからです。正しくは、「電灯(照明器具)の明かりを消せ」だと思いますがいかがでしょうか。でも、「電気消せ」で通じるから日本語では問題ないのです。

これが、日本語が圧倒的に「論理性」より「感情」(統一見解)を優先する言語であるという証拠です。

つまり、英語を日本語に導入するときに、例えば巷での素人講義(ちょっとインテリぶった人の知ったかぶり)によって間違った用法が使われ、それが一旦広がり、「統一見解」となった場合、あとからそれが「間違い」であることが判明したとしても、言葉の「論理性」よりも「統一見解」が優先されたというのが私の仮説です。

かなり、自分では確証の高い仮説を考えついたと思ったのですがいかがでしょう?

日本人は明治からず~とこのような日本語の独自性を発揮して英語と付き合ってきているのですが、ここ数年のグローバル化によってその独自性を発揮できる余地はもはや残り少なくなってしまっているように思います。

二回にわたって和製英語を題材に日本人と言語について語ってきました。

まだまだ、私自身この和製英語にはいろいろと考察したいことがありますので、またいつか第三弾をお届けできればと思っています。