サムライと英語 #131
2015年12月23日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 明石 康
【出版社】 角川書店
【価格】 ¥724 + 税
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著者の明石康氏は、私ぐらいまでの年齢の英語学習者にとっては「あこがれ」の存在だったと思います。
明石氏は、日本が国連に加盟した1956年の翌年1957年に、日本人として初めて国連職員に採用された後、日本人国連職員の草分けとしてその後40年を国連で活躍し、最終的に国連事務次長まで務められました。
本書は、ペリー来航によって図らずも欧米文化および「英語」と対峙せざるを得なくなった当時のサムライの気持ちと明石氏自らの英語ひいてはアメリカとの交わりを時折オーバーラップさせながら日本人と英語の本質について深堀したものです。
現在の日本がグローバル化の波でてんやわんやの状況ですが、当時の日本のグローバル化が当時のサムライにとって、それ以上に非常に緊張感を伴ったものだったかが良く分かる内容となっています。
本書を読むことは、この緊張感を追体験することで現在のグローバル化をどのようにとらえたらよいのかを考える良い機会になると思います。
文責:代表 秋山昌広