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国際共通語としての英語 #41

2014年5月10日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

国際共通語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【書籍名】  国際共通語としての英語

【著者】   鳥飼 玖美子

【出版社】  講談社現代新書

【価格】   ¥740+税

【購入】    こちら

この本も立教大学の鳥飼先生の本です。

今まで、このコーナにおいて「英語公用語化は何が問題か」「危うし!小学校英語」「TOEIC/TOEFLと日本人の英語力」と三冊紹介してきまして、それぞれに共感してきました。

ただ、やはり鳥飼先生をして「本来はこうあるべきである」という英語教育の本質を論理的に伝えることに成功しても、「日本の英語を実際に変えることができていない」という事実についての言及という点において少なからず物足りなさを感じざるを得なかったというのが正直な感想でした。

しかし、この本はその両方についてどうするべきかという説得的な考えを披露してくださっているように私は感じました。

それを可能としているのがまさに「国際共通語としての英語」という切り口です。

以下、その切り口から問題解決につなげる可能性を見いだせる鳥飼先生の二つの発言を引用しておきます。

「実用か教養か、文法か会話か、など二項対立的な議論をしている時代は過ぎた。どちらも大切なのだから、あれか、これかではなく、英語という言語を総体的に考えて教育の在り方を考えませんか?」

「これからは英語を国際コミュニケーションに使うという目的の明確化をして、国際共通語としての英語を学ぶとはどのような内実を伴ったものなのかを熟考し、教育に活かしませんか?」

そうなんです。英語は、日本人がいつまでも決して到達することのできないネイティブのレベルを目指して学ぶのではなく、あくまでも国際的にコミュニケーションをとるためのツールとして活用できるレベルを目指して学ぶべきものです。

その前提に立てば、当然にして教養あふれる内容を実用的に活用できるようにならなければならないことは自明です。ですから、文法の上に必要な語彙を載せて会話をするということができるようにするための教育を言い訳無しにすればよいということになります。

これでこの議論は終わりにしましょう、いいかげんに。

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