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英語の王道 #123

2015年8月7日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

英語の王道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【著者】  マークス寿子

【出版社】 草思社

【価格】  ¥1200 + 税

【購入】   こちら

「英文法絶対主義」から「英文法無用論」というように、極端から極端へ走るのが日本人の性質であるという、非常に偏った日本の英語教育をバランスのとれたものにするために必要な姿勢とは、「楽しみながら英語を学ぶ」ということであるという一貫した哲学から、ご自身の実体験に基づいた学習法をその背景にある考え方を明らかにしながら、具体的に提示されています。

「ルールをルールとして丸暗記するよりも、生きた英語の文章にルールを当てはめて、実際の使われ方を確かめていくことが大切だ。単語もイディオムも同じだが、丸暗記ではなく、『意味を持つ文』として覚えることを心がければ、確実に身についてくる。」

と言われていますが、まさにこれこそが、かつての、そしてその逆に触れた現在の英語教育においても、実現されていないことです。そして、このことが重要な理由を以下のように的確に指摘されていたのが印象的でした。

「理論と実践、アカデミズムとペラペラ会話、これらの極端な例を考えてみるときに重要なのは、現実の状況の中で、どちらか一つ、つまり、正確さだけ、又は流暢さだけが大事という状況はめったに起こらない(一部加筆修正)」

やはり、「バランス」がこの国の英語教育には必要だということを再認識させられます。

 

文責:代表 秋山昌広

 

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