
大切なのは「うまくいかない」を受け止める力
2026年5月29日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログでご紹介した「英語の新しい勉強法」からテーマをいただいて書いていますが、第二回目の今回のテーマは「困難に耐える力の重要性」です。
「海外留学」やランゲッジ・ヴィレッジなどの「国内留学」など、英語の環境に放り込まれた場合には「うまくいくことよりうまくいかないこと」の方が圧倒的に多いです。
これは私自身も経験しており、そのことのショックはそれまで日本で英語にしっかりと向き合ってきてそれなりの自信を持っていた人ほど、大きく感じられるものです。
そのため、特に海外留学の初期にいままでの人生で体験したことのないような「うまくいかないこと」を経験し、その苦しみに耐えきれずに退場するケースは決して少なくありませんし、ランゲッジ・ヴィレッジの国内留学は海外と比べると安心感がある分、退場する方は少ないですが、それでもどうしても続けられなくなる方はゼロではありません。
この「『うまくいかない』を受け止める力」について本書に科学的な観点から次のような言及がありましたので共有します。
「英語が私たちにとって第二言語である以上、勉強したり仕事で英語を使っていたりすると誰しもが『うまくいかない』ことを経験し、時にはショックすぎてしばらく立ち直れないこともあります。しかし、大切なのは、そんなときにどんな自分でいられるかです。スタンフォード大学の心理学教授キャロル・ドゥエック氏によると、英語が伸びていく人とそうでない人の決定的な違いは『次はできるようになりたい!』と思える成長型マインドセットであるか『どうせ私なんか・・・』と思ってしまう固定型マインドセットであるかによると言います。大切なことは、失敗や自分が間違えた状況を前向きに楽しむことができるかどうかです。英語学習は常に相手がいますから、うまくいくことより、うまくいかないことの方が圧倒的に多い。そんな時に『もう駄目かも』と思うか、それを成長機会と捉えられるかどうか。『英語だからすんなりいかなくて当たり前』のマインドでいあられるかどうかが成長の分かれ目になります。」
ましてや、ランゲッジ・ヴィレッジでは、「うまくいかないこと」を前提として受講生を受け入れているわけで、受講者がその「うまくいかないこと」をもって相手の外国人講師に迷惑をかけているという認識など持つ必要はないのです。
ただただ、その苦しみを成長の種だと思って堂々とその苦しみと付き合う心の持ちようが重要なのです。
一方で、問題になりがちなのはレベル分けに関する認識です。
ランゲッジ・ヴィレッジの国内留学では「文法を理解して、時間はかかっても文を作ることができる力」を持っていることという点において厳密な受講制限(この部分でLVの参加者の最低レベルは比較的高い水準に担保されることになります)があり、これをクリアされた方々にとっては、「うまくいかないこと=無意味」なことでは決してない、いやむしろそれが飛躍の糧となると考えており、参加人数の少ない場合にはよほどのレベル差がある場合は別ですが、「クラス分け」より「グループ作り」を優先する形にしています。
この点についても、本書では次のような指摘をされています。
「TOEIC900以上や日本人でも英検1級など、英語の超上級者がゴロゴロいます。ここでよくないのは『人と比べること』です。そのような超上級者を見ていると自分の英語学習がちっぽけなものに思えてきますが、他人の英語力と比べることには何の意味もメリットもありません。結局のところ、英語学習は、自分のペースを大切にしながら継続し、時々やってくる失敗を含めて『自分の英語の成長を楽しめた人』が成長するということです。」
ランゲッジ・ヴィレッジでは、TOEIC900以上や日本人でも英検1級の超上級者のご利用も結構あります。
本来的には、「文法を理解して、時間はかかっても文を作ることができる力」を持っているけど、会話がスムーズではない方がこのような超上級者と一緒になっても上記のマインドを持ちさえすればそれが飛躍の糧となってもマイナスにはなりえないのですが、さすがにその場合には「グループ作り」より「クラス分け」を優先します。
(だいたい、TOEICで言えば550~750くらいは一緒になり、800を超えるとばらつきにもよりますが一人でも一クラスになる可能性があります)
ただ、これは超上級者のデメリットを考えてのことで、「文法を理解して、時間はかかっても文を作ることができる力」を持っているけど、会話がスムーズではない方の「うまくいかないこと」を慮ってのことではありません。
ちなみに私のアメリカ留学時で最も急激に英語が上達したのは、アメリカで交通事故を起こしたときの「警察署での対応」とその後の「保険会社とのやり取り」という最強に「うまくいかないこと」を何とか乗り越えた時でした(笑)。









