
初学者のアウトプットはライティングから
2026年6月6日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログでご紹介した「アブダクション英語学習法 #366」からテーマをいただいて書いていますが、第四回目のテーマは「ライティング」についてです。
著者は、「英語ネイティブではない初学者のアウトプットは、スピーキングではなくライティングから始めるのが良い」と断言しています。
これは、小学校英語のスタート時点で、英語の基礎的な学習項目に関係なく、英語で歌を歌ったり、英語の指示を聞きながらダンスをしたりして英語に親しむといった「外国語活動」の方針とは全く逆の考え方です。
また、中学・高校においてもライティングができる力が身についていないのに、「英語で教えることを基本とする」などというのはあまりに本質を見失っているとしか言えません。
その理由として、本書ではライティングとスピーキングはともにアウトプット行為でありながら、後者は前者に比べて圧倒的に高速の情報処理を必要とする本質的に「レベルの高い行為だから」という説明をしています。
つまり、先にレベルの低いライティングを先にやり、それができるようになったらレベルの高いスピーキングに向かうという「順序」の問題という実に当たり前の理由からです。
実は私の主催する「文法講座」の一番のポイントは、文法項目を20講義にわたり一個一個積み上げていく中で、一つ一つの講義の後にそれまでに習った文法項目をすべて使った英文を作るライティングテストを行っています。(最後の方になってくるとあまりにも複雑すぎる文ににならざるを得ず、何を意味しているのか自分でもよくわからないような文になってしまうほどです。)
ライティングはそれに時間をかけることができるという意味で、瞬時の勝負であるスピーキングとは全く次元の違う行為でありながらも、文を作るという力を確立する大切なトレーニングになるのです。
それが確立したら、あとは「国内留学」にてそのスピードを縮めていくトレーニングを行っていくという「順序」を確実に意識しているという点で著者の主張と完全に一致していると考えています。
そして、本書のタイトルでもある「アブダクション英語学習法」とは、アウトプットの向上を安定的に実現させるために「ライティング」をベースとした学習法なのです。
そのプロセスとしては次のようなものだと言います。
1.英語の例文を生成AIを使って出力する。
2.例文を比較・検討して「この単語はこういう意味なのではないか」「こう使うものではないか」という仮説を立てる(アブダクション)。
3.立てた仮説を検証する。
ただし、本書によってそう説明されても、具体的にこのプロセスがスムーズに進むイメージが私には全くこの時点では湧きませんでした。
ですので、次回はそのプロセスを自分自身も実際にやってみて確認してみたいと思います。









