日本人と英語

イントネーションのルール

2025年2月26日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「一度読んだら絶対に忘れない英会話の教科書 」からテーマをいただいて書いていますが、第二回目のテーマは「イントネーションのルール」です。

アクセントのルールの存在を知らなかったと前回告白したばかりでこういうのも気が引けますが、アクセントについては「ルール」の存在は知らなくとも、個別の努力で何とかなってきたことは事実です。

しかし、「イントネーション」については、そもそもそれがいったいどういうものなのかということ自体、本書によってはじめて気づかされてしまったのでした。

私のこれまでの「イントネーション」に関する理解は、結婚式でよくある外国人神父さんの「あ(⤴)なた(⤴)はこ(⤴)のじょ(⤴)せいをしょ(⤴)うが(⤴)いあ(⤴)いすこ(⤴)とを(⤴)ちか(⤴)いま(⤴)すか(⤴)?」の言葉のように、やたらにどこかの母音を上げるのに対して、日本語は、平板のようでほとんどイントネーションは存在しないという実に「あいまい」なものでした。

ですが、このイメージは「あいまい」ですらなく、まったくの「間違い」でした。

以下に、本書の内容を簡潔にまとめてみます。

まずおさらいですが、アクセントととは「1単語の中でどこを強く読むか」であるのに対し、イントネーションは、「文全体の中でどこを強調するか、盛り上げる(下げる)か」ということです。

とすると、イントネーションのイメージの例に神父さんのあれを挙げることは、アクセントとイントネーションを混同しているということであり、まったくもって頓珍漢であったということになります。

その意味でもう一つ、「日本語は、平板のようでほとんどイントネーションは存在しない」という私の日本語のイントネーションに関する認識も間違っていました。

そうではなく、日本語はイントネーションを以下のように下げるタイプの言語です。

たしかに、このように盛り「下げ」ていますね。逆に、平板にして言ってみるとロボットのように聞こえることからも自覚できます。

では、英語はイントネーションはどのようなものでしょうか。

    Where  is the  bathroom?

英語は「重要な部分」になだらかな山をつくるというものです。この文の場合、「Where」と「bathroom」に山が来ます。

つまり、「Where」「bathroom」という単語の母音のアクセントとは全く異なる概念です。

この英語のイントネーションを上手に扱えるようにするためには、「音読」が有効で、音読する前に予めテキストに「重要な部分」=「イントネーションの山」を波で表しておき、それに合わせて音読すると良いようです。

英語で飯を食いながら今日までこの二つをあいまいにして来てしまったことをとても恥ずかしく思っております。

 

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