
ネイティブセンスが光る英語フレーズ一覧
2025年7月3日 CATEGORY - 日本人と英語
前回、書籍紹介ブログでご紹介した「英語の雑談力が上がるちょっとしたフレーズ#350」より「洋画の難しさ」というテーマをいただいて書きましたが、今回は雑談力が上がる具体的なフレーズをご紹介します。
と言っても、本書には非常に多くのフレーズが収録されているので、私が今まで聞いたことがなかった個人的な「初めて」基準でピックアップしたものをまとめて、以下にその一覧を作ってみようと思います。
思ったよりもずっと多くて、まだまだ修行が足りないことを実感する結果となりました。
それでは行ってみましょう。
◆Part1【会話が弾む受け答え】
It beats me! 「(直訳)私を打ち負かす」→「さっぱりわからない」
play it by ear 「(直訳)楽譜を見ずに楽器を演奏する」→「行き当たりばったりで様子を見ながら」
No ifs, ands, and buts. 「(直訳)もしも、それからも、でももなし」→「一切例外なし!」
Get over yourself!「自分のことを忘れなさい」→「うぬぼれが強いぞ」
Are you game?「game=勇気がある(形容詞)」→「ちょっと試してみる?」
I’m going to take a rain check.「rain checkは雨天引換券」→「また今度ね」
Fill me in. 「(直訳)私の空白を埋めて」→「もっと詳しく教えて」
Ditto. 「ラテン語のdictus(言う)」→「私も同じく!」
◆Part2【スモールトークに役立つ表現】
He asked me out. 「デートに誘う」
This is my go-to recipe.「絶対に外さない(鉄板の)」
As of yet, もしくはAs of 2025 「今(2025年)までのところ」
She likes to show her dirty laundry. 「苦労話・ゴシップ話」
SAHM「stay at home mom.」→「専業主婦」
I found a job which is right up your street.「∼にぴったりの」
P.O.P. 「probability of precipitationの略」→「降水確率」
That’s a good buy = That’s a steal. 「お買い得だ!」
Did you make it from scratch?「何もない状態から新たに」
They call each other on and off. 「不定期に、ときどき」
◆Part3【誰かの話題で盛り上がるとき】
I do not know which end is up. 「(直訳)どっち側が上か分からない」→「何が何だか分からない」
henpecked husband 「(直訳)めんどりに突っつかれた夫」→「女房の尻に敷かれた亭主」
ten=dime piece 「(直訳)10点満点=10セント硬貨」→「容姿のいい男女(特に女性)」
She wears the pants in the family. 「家計の実権を握る」*昔は男性がズボンを履き、家庭の決定権を持つのが一般的だったことから。なお、文字通り「ズボンをはいている」と言いたい場合にはtheはつけない。
They are getting hitched. 「(直訳)家畜をロープでつながれる」→「結婚する」
muffin top ↔ hourglass 「ズボンのウエストからはみ出たぜい肉体型」→「砂時計のようなグラマラスな体型」
◆Part4【カフェ・レストランで】
cut the cheese 「オナラをする」だから文字通りの意味の場合には slice the cheeseといったほうが安全。
white meat=checken breast 「鶏の胸肉」
dark meat=thigh【θάɪ】 「鶏のモモ肉」*調理後に黒みがかかるから。
pork belly「豚バラ肉」
pork loin「豚ロース肉」
◆Part5【ちょっとしたビジネスシーンで】
Give me a shout. 「準備ができたら教えてください」
It is in the pipeline. 「進行中です」
It is coming down the pipeline. 「計画完了間近です」
He works as a programmer, but he can also play the guitar, so he has another string to his bow. 「二次的なスキル、予備のスキル」
The ball is in your court. 「あなたの番です」
out-of-pocket medical expenses 「自腹の支払い」
Your boss wants to see you on the double. 「大急ぎで」*軍隊用語のdouble time「駆け足」から派生
Are we on for tomorrow? 「明日、予定通りですよね」
go under(=go bankrupt) 「『破産する』をより婉曲的に表現」
I think I bit off more than I could chew. 「(直訳)噛める以上に口に入れる」→「自分の能力以上のことを引き受ける」
fortnight 「fourteen nights の意味を持つ古英語 fēowertyne nihtに由来」→「2週間もしくは14日間」
bi-weekly 「隔週で、一週間おきに」
◆Part6【スポーツ・体の単語を使って】
bad hair day 「(直訳)朝、髪型が決まらない日」→「ついてない日」
I never see eye to eye with my wife. 「同意できない」
It is on the tip of my tongue. 「なかなか思い出せないが、のど元まで出かかっている」*tipはとがったものの先端の意
by the skin of my teeth「骨や歯が皮膚にくっつくほど痩せてその間に肉がない状態」→「余裕なく、ギリギリで」
fight someone tooth and nail 「あらゆる手を尽くして」
He dragged his heels on his homework. 「(直訳)かかとを引きずる」→「気が乗らないため先延ばしにする」
The president did the full court press with the Congress. 「全力攻撃」
play the field 「(直訳)出走馬全部に賭ける」→「(顧客や異性などを)手上がり次第にひっかける」
◆Part7【ネイティブならではの比喩フレーズ】
I’m on the fence. 「(直訳)フェンスの上に座ってどちらに転んでもおかしくない状態」→「やるかやらないかまだ分からない」
My computer is on the blink. 「(直訳)瞬きする、点滅する」→「調子が悪い・故障している」
You are going to get into hot water with your boss. 「まずいシチュエーション」
I know the ropes. 「コツを知っている」*中世の帆船におけるロープの扱いに慣れていることから
I got it straight from the horse’s mouth. 「(直訳)馬の口から直接」→「情報源から直接的に」
He went to talk to the police off his own bat. 「人から言われなくても自発的にする」*イギリスのみで使われる古い表現だが、bat がコウモリを意味するのかクリケットのバットを意味するのか説が分かれている。
It was really tight game, but we could make the cut. 「たくさんの候補者の中から生き残っていく=成功する」
He always rubs me the wrong way.「(直訳)誰かの毛を逆なでする」→「些細なことだが癇に障る」
She called me out of the blue. 「突然に」*blueはskyを意味しており、日本語の「青天の霹靂」と同じ発想。
I heard the news through the grapevine. 「口コミで聞く、風の便りで聞く」*ぶどうの蔓の木の葉が互いに触れ合っていることから、話が徐々に伝わっていくイメージから。
The two teams will face off in the championship game. 「1対1で対決する」
◆Part8【勘違いしやすいフレーズ】
infamous 「(不名誉で)有名な」↔ famous 「有名な」*inがついているからと言ってすべてが反対語になるわけではない。
jump the gun 「フライング」↔ flying start 「絶好調のスタート」*つまり、日本語の「フライング」は和製英語
dead heat 「(勝負にならない、熱の入らない試合で)引き分け、勝者なし」↔ close finish 「勝負がつかないほどの大接戦」*日本語の「デッドヒート」も和製英語で、英語のdead heat とは全く逆の意味となる。