日本人と英語

英会話の上達では「義務感」が重要

2024年8月27日 CATEGORY - 日本人と英語

前回より、書籍紹介ブログにてご紹介した「サバイバル英会話」からテーマをいただいて書いていますが、第二回目のテーマは「義務感と上達の関係」です。

英語、特に会話力を超短期間で身に着けるために最も有効なことは何か。

これを一つだけ挙げろと言われたら、私は迷わず「必死な状況」だと答えます。

以前にこのブログでも「必死の経験が最良の教材」という記事を書いて、私のアメリカ留学時代の「交通事故での警察とのやりとり」と「その後の保険会社とのやりとり」のエピソードを紹介しています。

この私の主張をなぞるような指摘が本書にありましたので以下引用します。

「『ネイティブと流暢に会話をしたい』『字幕なしで洋画を観たい』などほとんどが願望をベースに英語を勉強しようとします。でも願望だけで英語の勉強を続けられる人はなかなかいません。現実には、願望だけではサボってしまうのが人間の性です。そこで自分にとっての『義務感』を作り出すことで英語の勉強を続ける『仕組』を作り上げるわけです。例えば、コンビニの外国人の店員さんはなぜあんなに日本語ができるのか。それは、日本語ができるかどうかが文字通り彼らにとっての死活問題であり、『義務』だからですよね。その義務から見事なまでに彼らにとっての外国語である日本語を使いこなしているわけです。余談になりますが、私はかつて観光でモンゴルへ行ったとき、帰りの飛行機が欠航するというアクシデントにありました。しかも次の日に大事な仕事が日本であったのでとても焦りました。北京までの飛行機は飛んでいたので、英語で現地の航空会社の社員と交渉して北京まで飛んで、そこから東京の便を探したのですがどれも満席。もう必死です。北京の空港で絶対日本に帰してくれと血眼になりながら英語で中国人と交渉しました。それは究極の義務感でした。私はあの時おそらく人生で一番英語を上手に喋れたような気がします。ともかく、願望ではなく義務感をベースにして学習をすることが最短ルートにつながるのです。」

私のエピソードとまるかぶりすぎて私はついほくそ笑んでしまいました。(笑)

と、同時にふと、このこととある「文法項目の整理の仕方」とが私の頭の中でリンクしました。

あの【推量の法助動詞の可能性の段階】の議論によく似ているんじゃないかと。

could:ひょっとして~かもしれない (20-40%)

might:もしかしたら~かもしれない (25-50%)

may:たぶん~だろう (30-50%)

can:~でありうる (50-70%)

should:たぶん~だ (70-90%)

would :~かもしれない (90-95%)

will:~だろう (95-100%)

must:~にちがいない (98-100%)

つまり、英会話の学習の時に自分をどの環境に置くとその成功率がどうなるのかと同義ではないかと。(ちょっとこじつけすぎでしょうか?)

どこまで生活と言語を密着させられるかどうかということです。

生活の全てを徹底的に英語と結びつけるランゲッジ・ヴィレッジの「国内留学」の環境はまさにこの「must」であり、実際の「海外留学」は、それこそ、その人の選択によってcouldの(20-40%)からmustの(98-100%)まで幅広いというのが実態でしょう。

やっぱり「must(義務)」の段階に自分を置く必要があるのです。

いや、私達ランゲッジ・ヴィレッジは、むしろ推量の助動詞など使わずに「be=100%」の段階を目指していきます!

 

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