日本人と英語

日本人が見習うべき英語⑳:赤根智子 編

2026年8月20日 CATEGORY - 日本人と英語

シリーズ「日本人が見習うべき英語」において、前回は楽天グループCEO 三木谷浩史氏の英語でしたが、第20回目は、国際刑事裁判所(ICC)所長である赤根智子氏の英語を取り上げます。

赤根氏は、1980年に東京大学法学部を卒業後、1982年に検事となり、各地方検察庁で勤務、名古屋大学教授や中京大学教授として高等教育に関わるほか、法務省法務総合研究所国際協力部長、国際連合アジア極東犯罪防止研修所所長などとして法整備支援にも携わった後、函館地方検察庁検事正、法務総合研究所所長、最高検察庁検事なども歴任されました。

2018年に日本人3人目となる国際刑事裁判所(ICC)判事に就任し、2024年に、日本人初の国際刑事裁判所所長に就任されました。

2023年には、ICCが戦争犯罪容疑でプーチン大統領に逮捕状を出したことで、ロシア政府によって赤根氏を含む3人の裁判官を刑法違反容疑で指名手配されました。

2024年には、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を巡り、ICCが戦争犯罪容疑などでイスラエル(非加盟国)のベンヤミン・ネタニヤフ首相らに対する逮捕状を出したことで、同じくICC非加盟である米国のトランプ米大統領によってICCの裁判官ら(赤根氏は含まない)が制裁を科されました。

(ちなみに、日本など加盟125か国は、ICCによる発行によって身柄を拘束する義務があります。)

そして、つい先日(2026年8月18日)、トランプ米大統領はICC所長である赤根氏本人らを制裁対象に加えると発表し、赤根氏が米国内で保有する資産が凍結されるほか、米国への入国も原則禁止されることになりました。

覇権国家の横暴に対して正義を執行する彼女の毅然とした姿勢は世界中の尊敬を集めているわけですが、正義の執行のための武器でもある彼女の「英語」はいかなるものなのか見てみたいと思います。

非常に丁寧でしっかりとした英語ではありますが、それほど流暢さは感じられません。

彼女の経歴を見ると、キャリアの途中まではずっとドメスティックな活動をされてきて、国際的な活動は33歳で休職し、私費でアメリカ留学をされたときからとあり、英語とのつながりはかなり遅いほうだったのではないかと推察できます。

ですが、いやだからこそ、日本のオーソドックスな学校英語教育を受け、そのまま社会人生活を送られた中で自らの意思で実践的な英語を磨く決断をし、今まさに英語を使って巨大権力と対峙する彼女の存在は、私たち日本人にとても大きな勇気を与えてくれるものだと思います。

#「日本人が見習うべき英語:アーカイブ編

 

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