日本人と英語

英語学習に頭の良さは関係ない

2018年1月31日 CATEGORY - 日本人と英語

先日ご紹介した書籍「英語力はメンタルで決まる」から、いくつかのトピックをピックアップしてみたいと思います。

初回の今回は、ズバリ「英語学習に頭の良さは関係あるか」についてです。

著者は、これまで日本の高校で20年間英語担当として取り組まれてきた経験からこのテーマについて次のような総括をされています。

「偏差値30の大学に進学する生徒も、偏差値70の大学に進学する生徒も、英語学習においては同じように結果を出せる可能性を秘めています。ここで、『英語学習においては』と書いたのは、もしかしたら他の教科においては、どれだけ質と量のバランスの取れた学習をしていても、なかなか結果が出せない場合もあるかもしれないと思うからです。しかし、少なくとも英語学習においては、頭の良さは全く必要ないと言えます。」

これは声を大にして言いたいのですが、私は、著者のこの意見に100%同意できます。

なぜなら、英語学習において最低限必要となる文法項目は、ランゲッジ・ヴィレッジにおいては、たった2泊の文法講座【超特急コース】でまとめ上げることができる分量しかありませんし、語彙についても、文法と合わせてもまったくのゼロから5泊の【快速コース】で完成することができる程度のものでしかないからです。

数学や社会科など他の教科の知識は、それらを並べるだけだとしても2泊や5泊で完了することなどあり得ません。

少なくとも英語については、ランゲッジ・ヴィレッジにおいてはそれが可能となっているわけで、純粋に他の教科に比べて、これだけのものを習得するのに「頭の良さは全く必要ない」と言えます。

私に言わせれば、こんなものを三年もかけてやっているにもかかわらず、結果を出せていないことなど本当にありえないことです。

しかも、グローバル化が叫ばれる昨今は別としても、英語が社会人として生きていくために必要ではなかった時代において、この「頭の良さは全く必要ない」英語を学生の「選抜」のためのテストを行う教科として指定していたことは、非常にナンセンスだと思います。

にもかかわらず、多くの日本人が英語は他の科目に比べても難しいと思っているのは、明らかに「質と量のバランスの取れた学習」が圧倒的にできていないからです。

では、その「質と量のバランスの取れた学習」とはいったいどういったものなのでしょうか。私は以下のように考えています。

まずは質ですが、教える側が、覚えるべきものを頭の中に自然に記憶できる状態に理屈とともに整理してあげることで短期間で記憶させることです。手前みそになりますが、ランゲッジ・ヴィレッジにおいては、これを最短2泊、最長5泊の文法講座で完了させることができています。

そして量ですが、その記憶したものを「使う機会」を大量に確保することです。ランゲッジ・ヴィレッジでの国内留学がそれにあたりますが、ここまで含めて長くても2週間ほどで完了させます。

これができるのは、言語である英語が他の教科と異なるが故です。

このことは、英語が、いわゆる「学問」ではなく、どちらかというと「スポーツ」に近い性質を持っているとを意味します。

必要最低限のルールを覚えたら、あとは実際に体(口)を動かす、このことを考えれば、英語の学習に「頭の良さは全く必要ない」というのは自明だと思います。