日本人と英語

「~しなければならない」の程度別表現

2022年5月24日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語の品格」からテーマをいただいて書いていきますが、第一回目のテーマは「~しなければならない」の表現についてです。

紹介ブログの中でも書いたように、「英語学習」は段階的に発展させていくものであって一足飛びに理想を追い求めてしまうことにいいことは一つもありません。

本書で述べられていることはあくまでも英語を母国語としない日本人の最終到達点のイメージであって、現時点においてはそのレベルに取り組むべき段階にいる学習者は極めて少数派です。

日本人がまず目指すべき到達点は、最低限英語の「型(仕組み)」すなわちそれは「文法」ということになりますが、それを駆使することでぶっきらぼうでも何でもいいから必要な情報を伝えることができるようになることです。

それができるようになったら、その情報の「正確さ」、「精緻さ」を高めていくということになります。

それには「ニュアンス」も間違いなく含まれます。

今回は相手に対して何かしらの行為を要求する時に使う「~しなければならない」という表現の程度の強弱(グラデーション)についてご紹介します。

例えば、「明日までにこれをしなければいけません。」という表現をする場合、以下の5つ表現によってその程度の差を表すことができます。

① You must do this by tomorrow.

② You have to do this by tomorrow.

③ You had better do this by tomorrow.

④ You should do this by tomorrow.

⑤ You need to do this by tomorrow.

強弱の順番は①~⑤までの順番の通りで、must >have to >had better > should >need to です。

特に注意すべきは、①のmust、②のhave to、それから③のhad betterは日本の学校ではよく教えられますが、「絶対にしなければなりません!」という強迫的な響きがあり、大人同士ではほとんど使われないということです。

④のshouldでも結構きついニュアンスがありますので他人に対して使用する場合には⑤のneed toを意識して使用するようにすべきです。

基本的に、それ以外のものは次のように「自分自身」についての表現のために存在しているととらえられます。

① I must do this by tomorrow.

② I have to do this by tomorrow.

③ I had better do this by tomorrow.

④ I should do this by tomorrow.

そう言えば、私もアメリカ留学時代、ホストマザーに向かって「must」や「should」を使って注意されたことを思い出しました。

 

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