日本人と英語

英語の時制には現在形と過去形しかない

2020年4月24日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英文法の魅力」から、いくつかテーマをいただいて書いていきたいと思いますが、第一回のテーマは「英語の時制」です。

私は、自らが主宰する「中学三年分の英文法を2泊3日で完成させる合宿」において、英語の時制には「現在形」と「過去形」しか存在しないと断言してします。

では、「現在進行形」や「現在完了形」そして、「未来形」などはどうなるの?という疑問が生じてきます。

本書においては、「未来形」について以下のような説明がありました。

「willは現在形です。そして、過去形はwouldです。もしwillが未来形なら現在形は何でしょう。返答に窮するはずです。『時制』とは、動詞の語形変化に反映された時間のことで、英語には現在形と過去形の二つのみです。では未来はどうやって表現するかというと、文字通り動詞を助ける助動詞などの力を借りて表すのです。その代表的なものとして、意志と推量の助動詞willがあります。I’ll wash your mouth out with soap.これは子供が悪態をついた時に母親が口にする脅し文句ですが、発話者は『現在の意志』を表すことで未来図を描いているのです。Yuka will be disappointed if she loses this game.この文は今ここにいる発話者が、『現在の推量』を述べることで未来のことに関心を向けています。すなわち、willは、今ここにいる表現者が、未来のことを思い描いて、『こうしたい』という(現在の意志)や、『こうなるだろう』という(現在の推量)をあらわす現在形なのです。」

それ以外の「現在・過去進行形」や「現在・過去完了形」については当該講座の中でかなり詳しく説明をしているのですがここでは以下のように簡単に説明するにとどめます。

「現在進行形」「過去進行形」はそれぞれ「現在形」「過去形」に過ぎません。

すなわち、文型はSVC(形容詞)で、V=be動詞、この動詞の部分が「現在形」であれば私たちが時制だと思い込んでいる「現在進行形」であり、「過去形」であれば、「過去進行形」というわけです。

Vingは現在分詞、つまり(~している状態である)という「形容詞」であるから、単純にYou are beautiful.が現在形、You were beautiful.が過去形と言っているのと同じだということです。

この部分が「過去分詞」だったらどうなるかについては過去にこのような記事を書いていますのでご参照ください。

物事を本質的にとらえるということはこういうことでしょう。

 

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆