日本人と英語

語彙力診断テスト

2022年3月25日 CATEGORY - 日本人と英語

 

今回から書籍紹介ブログにてご紹介した「英語の新常識」からいくつかテーマをいただいて書いていきますが、第一回目のテーマは「語彙力診断テスト」のご紹介です。

本書のメインテーマは、「移り変わる語彙」について考えることですが、言語運用の基礎になるべき「変わることのない(重要な)語彙」についての言及もあり、その把握のためのテストとして次の二つを取り上げていました。

実際に両方受けてみました(どちらも無料です)ので以下にその感想を書きます。

Weblio語彙力診断テスト

インターネット辞書でおなじみのWeblioを運営するウェブリオ株式会社が運営しており、指示もすべて日本語です。所要時間は2分半で各問題単語に対して複数の候補から正しいものを選択する方式です。作りが日本の会社っぽいなという気がします。

Test your vocab

Weblio語彙力診断テストと異なり指示も含め全て英語であり、おそらく外資系企業によって運営されていると思われます。冒頭の画像のようにずらっと単語が並んでいて、次のような指示がありました。

「Check the box for each word you know at least one definition for.(Don’t check boxes for words you know you’ve seen before, but whose meaning you aren’t exactly sure of.)」

あいまい(見たことはあるけど意味に自信がない)な場合にはチェックをしてはいけないという性善説に立ったテストの仕方がいかにも外資系といった感じです。

そもそもテストを受ける目的が自分の真のレベルを把握したいのなら当然でしょといったところでしょう。

二つを受けてみた(念のために複数回ずつ受けてみました)結果、そのタイプの違いが明確にでており、確実に前者の結果は厳しく、後者の方が甘く出てきます。

ざっくりですが、私の結果は前者では7000語程度、後者では8000語程度でした。最近まとまった英語に触れる機会がもててないなとは思っていましたが、少々反省させられる結果になりました。

英検の各級のレベルは語彙力だけで決まるわけではありませんが、以下にそれぞれの目安を記載しておきますので、是非皆さんも上記のテストを受けられる際の参考にしてみてください。

実用英語技能検定(英検)

4級:600~1,300語

3級:1,250語~2,100語

準2級:3600語

2級:5000語

準1級:7,000から9,000語

1級:10,000~15,000

ちなみに、本書によれば成人のネイティブスピーカーは2万から35000語程度とされ、弁護士やライターなど言葉を仕事にするような人たちの平均は3万1100から3万7300語だそうです。

そう考えると、英検1級を日本人がとることの大変さを実感します。

 

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