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ABCを逆から言いにくい理由

2020年8月14日 CATEGORY - 代表ブログ, 日本人と英語

皆さん、こんにちは。

今回から二回にわたって、日本語の話し方についての書籍ですが、以前にご紹介したアナウンサーの安住紳一郎氏と明治大学教授の齋藤孝氏による「話すチカラ」からテーマをいただいて書きたいと思います。

第一回目のテーマは「ABCを逆から言いにくい理由」です。

非常に唐突なテーマですが、これはこういうことです。

まずは、話の前段階として日本語の数字の読み方について見てみます。

「1~10まで声に出して数えてみると『4』の読み方には『し』と『よん』、『7』には『しち』と『なな』の選択肢があることが分かります。『し』『しち』は音読み、つまり漢語(中国語の発音由来)であるのに対し、『よん』『なな』は大和言葉です。おそらく、漢語を使う人は今でいう『英語を使える人』みたいな扱いを受けていたのではないでしょうか。そんなこともあり、『4』を『し』、『7』を『しち』と読む人が増えていったのではないかと私は推理しています。では、次に10から1まで、声に出してカウントダウンしてみてください。何か気づいたことはありますか?そうです。『7』は『なな』、『4』は『よん』としか読まないのです。これは、数字を一から順に読み上げるときよりも、カウントダウンする時の方が脳は慎重になることから、身体で覚えていない中国語由来の発音よりも古くからの日本語である大和言葉の発音の方が自ずと優先されてしまう、つまり日本人のDNAが出てしまうと言うことになるのではないかと思っています。」

いやー、本当に面白い視点だと思います。

私はずっと「ABC、、、XYZ」は簡単に言えるのに、最後から言ってみたり、途中から言い始めたりすると途端に、しどろもどろになってしまうのはなぜなのかという疑問をずっと持ってきました。

著者も同じような指摘をしていましたが、これも身体で覚えている、もしくはDNAに刷り込まれていると言えるようになるまで習熟したものでないと、「脳は慎重になる」ことで、スムーズに口に出すことができないという上記の理屈で説明できるというのです。

さすが、「日本語オタク」を自称するだけあって、ほれぼれするような推理でした。

 

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