日本人と英語

AI翻訳は多言語化を導く

2020年7月19日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「ニューズウィーク2020年3/3号」の中で非常に重要なテーマを見つけてしまいましたので、一つだけですが取り上げたいと思います。

それは、「AI翻訳と多言語化」です。

AI翻訳の唯一の弱点は「意味や文脈に基づいた解釈」の部分にあり、またそれを修正するのは人間であるべきだという考えは以前のブログ記事にも指摘した通りで、本誌に指摘されずとも理解していたつもりでした。

ただ、本誌にはその指摘に加えて、非常に簡単にさらりとした指摘のみでしたが、私にとっては「ビジョンの再発見」ともいえる視点を示してくれていましたので以下その部分を引用します。

「AI翻訳の普及は様々な言語で直接コミュニケーションがとれる時代の幕開けを意味する。共通語としての英語の優位は当分揺るがないだろうが、第二、第三外国語についても、機械翻訳を利用できる(その弱点によるミスを修正できる)程度の基礎知識を持つのが当たり前になる日が来るかもしれない。」

この指摘を読んだとき、私は「ハッ」とさせられました。

なぜなら、これこそがグローバル化と多言語共生による多様性の維持の両立という理想的な未来像に関する言及ではないかと思ったからです。

そして、その文章は以下に続きます。

「英語が苦手でも、機械翻訳を使って多言語でコミュニケーションできる強みを生かし、新たなビジネスチャンスを開拓できる可能性がある」

その一方で、

「英語の得意な人が『英語しかできない人』になれば時代の潮流から取り残されかねない。」

私が、ランゲッジ・ヴィレッジを創設当初から、施設の名前を「イングリッシュ・ヴィレッジ」とせず、「英語合宿」の開設後、そう時間を経ずに「中国語合宿」を立ち上げたのも、健全なグローバル化は「多言語共生による多様性の維持」によって達成されると確信していたからです。

この見方が現実になる未来が来ることを願って活動を続けていきます。

 

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