日本人と英語

COMPANYの語源はパン

2021年12月18日 CATEGORY - 日本人と英語

まんがでわかる英単語の語源」からテーマをいただいて書いていますが、第二回目のテーマは「会社」の語源についてです。

江戸時代の鎖国が終わって英語が日本に入ってきた時、日本人は中国からの借りものである漢字を英単語に当てはめました。

漢字を活用したと言っても、その英語の概念は中国語にもないわけですから、日本独特の「漢語」を作ってということになりました。

その一つに「会社」があります。もちろんこれは、英単語「COMPANY」にあてられたものです。

このCOMPANYの接頭語は『共に』を意味するCOMであるということはそう難しくないですが、その後の語根がとても面白い。

本書には、この英単語「COMPANY」の「PAN」の語源について大変興味深い説明がありましたので以下引用します。

「パンは英語で何と言いますか?breadですね。ではパンは何語でしょう?パンは日本の戦国時代にキリスト教徒共にポルトガルから伝わってきたもので、ポルトガル語の『pao』に由来します。スペイン語では『pan』、フランス語では『pain』ですが、これらの元になったのがラテン語の『panis』です。これは、更に印欧祖語で『食べ物を与える』という意味の『pa』にさかのぼることができます。また、牧師は英語で『pastor』といい(pa食べ物を与える)+(stor人)が語源で、『迷える子羊に牧草を与える人』を意味します。だから日本語でも『牧師』なのですね。」

前述したように、COMは『共に』を意味する接頭辞で、このPANは『食べ物』という語根、そして最後のYは『もの(名詞化)』を表す接尾辞です。

つまり、「COMPANY」は『パンを共に食べる人たち(の集まり)』ということです。

なるほど!

洋の東西を問わず、「同じ釜の飯を食っていた」わけなんですね。

 

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