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「人間とは何だ?」を見て

2006年2月26日 CATEGORY - 代表ブログ

養老孟司。1937(昭和12)年生まれ。解剖学者、北里大学大学院教授。

解剖学が専門で「脳」の研究の第一人者。昆虫採集家としても有名。代表著書に「ヒトの見方」「唯脳論」「涼しい脳味噌」があり、科学哲学から社会時評まで 著書多数。「バカの壁」が2003年大ブレイク「バカ売れ」

 

皆さん、こんにちは。

昨日、TBSの「人間とは何だ?」を見ました。上記の養老先生のナビゲーションによる人間の脳についての特別番組でした。この番組を見て感じたことを書いてみようと思います。

番組の中で一番印象に残ったのは、2枚の写真を見せてその違いを見つけさせると言うものです。

一見すると男女2人が写ったまったく同じ写真なのですがただ、一点、男女の後ろにあるフェンスの高さだけが違うのです。

この実験を大人10人、子供10人に見せたところたしか、大人は3人、子供は7人その違いに気づいたのです。

このことは、子供が頭が良くて、大人が悪いと言うことなのでしょうか?

そうではなく、脳の中のフィルターの問題だと言うのです。

人間は成長する中でいろいろな経験をしていきます。その経験によって脳内のフィルターが形成され、概念化というものが起こるそうです。

これは違った見方をすれば感性を抑制し、自分なりに物事を整理すると言うことらしいです。

つまり、2枚の写真を見せられたら、主役は男女2人でフェンスは裏方。

違いがあるとすれば主役にあるだろうと言う先入観によって、フェンスの違いが見落とされてしまっていたと言うことでしょう。

子供たちは物事の対比と言う経験が大人に比べて少ないため男女もフェンスも主役も裏方もないのです。ですから平等に見ることが出来、フェンスの違いにすぐに気づくことが出来たのです。

なるほど、つまりは、人間の成長は感性を破壊して、概念化を進める過程なのだということです。

このことによって人間は物事を全て感性で捉えることに比べ合理的に把握することが出来るようになっていくのです。

ですから、感性がなくなることを悪いことと考えるのはあたらないのです。

英会話に関して言えばどうでしょうか?

英語には文法と言うルールがあります。

これらは、概念化という脳内での整理作業によって非常に効率的に吸収されることになるのではないでしょうか?

ですから、文法を学ぶというようなことは、感性で動いている小さい頃に始めるより、概念化の進んだ中学生の頃から始める今の学校教育のやり方は理にかなっていると思います。

ただ、発音、会話の中で出てくる文化背後などは感性が大いに働くのではないでしょうか。

大人になってしまえば、日本人にとってはラはラでしかなくRもLも同じであるという概念化が図られています。

ですから、大人になってからこの違いを見出すそして使い分けられるようになることは至難のわざと言うことなのです。

このことから、ネイティヴのような発音を手に入れたいのであれば幼児英語教育は非常に肯定されるべきものであると言えるかもしれません。

ですが、発音がネイティヴのようにならなければ英会話は成り立たないわけではありません。

大人になって概念化が進んでも様々な会話のなかででてきた会話の部品をいろいろな概念の引き出しに入れるという作業を繰り返していけば、感性ではなく概念を使ってスムーズに英会話を成り立たせることが出来ます。

しかし、きっちり概念化が進んでしまった大人は子供とは比べ物にならないくらいに多くの時間をかけてそれをやらなければならない、しかも記憶力も子供と比べて落ちてくると言うのが通常ですから、虫食いのようにダラダラと勉強するのではなくまとまった時間を一気に英語に触れなければならないと思います。

と言うことはやはり、ここでランゲッジ・ヴィレッジは脳の仕組みからしても理にかなった方法だと確信しました。

概念の引き出しをいっぱいにすることが出来るほど長い時間英語に触れることが出来る環境。

これは、感性を失ってしまった大人たちにとってすばらしい環境である!と確信させられるテレビ番組でした。