
かばんはハンカチの上に置きなさい
2026年6月22日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。
前回の「人生って、それに早く気づいた者勝ちなんだ!」と同様、人間がAIと付き合う上で重要とされる「メタスキル」とは「AIに代替されることのない人間っぽさ」に由来するスキルであると確信し、そうであるならばその「人間っぽさ」とは何かに迫るより深い学びを得たいと思って選んだもう一冊をご紹介します。
それは、この世の中で最も「人間っぽさ」が求められるであろう「営業マン」の世界でトップを取られた(最強の外資系生保であるプルデンシャル生命で最優秀営業マンの称号を得た)川田修氏による「かばんはハンカチの上に置きなさい」という本ですが、これも前回の本よりももっと古く、2009年に出版されたもので実に17年間の「積読」から救出したものでした。
内容としては、彼が最強の営業マンにのし上がるまでの過程で身につけた「気配り」の極意を余すところなく紹介するものですが、この「気配り」こそが「メタスキル」そのものではないかと本書を読むすすめるうちに確信していきました。
以下に、本書の中でもっとも印象的だった「気配り」について引用したいと思うのですが、それはやはりというべきか、タイトルにある「かばんはハンカチの上に置きなさい」でした。
「お客様のご自宅にお邪魔して『こちらにどうぞ』と勧めていただいた場所に座ります。その際にカバンを自分の近くにおいて、、、。さて、このかばんが問題です。なぜでしょうか?ちょっと考えてみてください。そのかばん。時間を戻して考えてみましょう。ここに来るまで、どんなところにカバンを置いたのでしょうか。電車やカフェの中で足元に置いたり、時にはトイレなどで床に置いたりしていませんか?それって、靴で歩いている場所ですよね。そう、営業カバンの底は、あなたの靴底と同じなのです。ですから私は必ず、営業カバンの中に白いハンカチを入れておき、自分の座る側に敷き、その上にカバンを置くようにしています。」
これなどは、「メタスキル」のうちの「問いの言語化」というスキルによって適切な「問い」をぶつけることができなければ到底たどり着くことができない「解」でしょう。
つまりは、「非合理に見える合理性」を探す中でようやく得られる答えだと言えます。
以前にこのブログで「広告の本質」という記事の中で次のような記述をご紹介しました。
「【お尻を洗う価値】改良、複合による商品作りが大半を占める現代で、全く新しい価値を連れてきた商品に出会うことはほとんどない。40年近く広告やをやってきたが、世にない価値を提案する商品を担当した記憶は、『ウォッシュレット』と『ウォークマン』くらいだ。そのような商品には、飾りはいらない。過剰な付加イメージの遡及はかえって新しい提案を見えにくくする。TOTOでの担当者からの話は初めのうちは納得がいかなかった。お尻を洗うという行為にどれだけの価値があるのかがよく分からなかった。その時、設計者の一人が絵の具のチューブとティッシュをもってあらわれ、『この絵具を片方の手のひらにつけてティッシュで拭いていってください。』と言った。言われた通りにした後、次のように言われた。『もうティッシュにはつきませんよ、でも手のひらを見てください』。見ると絵の具がまだくっきり手のひらに残っていたのだった。『お尻は洗わないと、こーなのです』。これはイケると思った。」
本書の著者の「かばんはハンカチの上に置きなさい」もTOTOの「お尻は洗わないと、こーなのです」も、「非合理に見える合理性」を探す過程からしか導き出せないものだと改めて確認しました。
なんだかちょっと安心したような気持になりました。









