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これがターミネーターの始まりか?

2025年6月18日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

あまり見たくなかったニュースがとうとう現実のニュースとして取り上げられてしまいました。

本日(2025年6月18日)の共同通信のウェブに「AIで従業員削減の可能性 アマゾンCEOが見通し」との記事がありました。

以下、記事をそのまま引用します。

「米アマゾン・コムのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は17日、生成人工知能(AI)の導入による業務効率化に伴い、今後数年間で事務系を中心とする同社の企業部門の従業員数が減少する可能性があるとの見通しを明らかにした。社内向けのメッセージで自身の考えを示した。ジャシー氏はメッセージで『現在、ほぼ全ての部門で生成AIを活用し、顧客の生活をより便利にする取り組みが進んでいる』と説明。生成AI導入の成果を紹介し、千件以上のAI関連のサービスなどが稼働または開発されていることを説明した。」

私はどちらかというと、AIが使える分野をできるだけ広く許容し、生産性を高めることで(持続性を維持しながら)人間の豊かさの最大化を図ることに賛成の立場です。

にもかかわらず、この記事のタイトル「AIで従業員削減の可能性」を読んだときには、強烈な「不快感」を感じてしまいました。

なぜ私はこのニュースに対して「不快感」を持ったのかですが、AIの問題で最も重要だと考えられるのが「人間とAIの関係性を意識する」(し続ける)ことにあるにもかかわらず、このアマゾンの決断はその意識をどこかに置き去りにしているような印象を受けたからです。

ここでいう「人間とAIの関係」とは、AIの活用にはあくまでも人間の「判断」と「選択」がどこまで行っても前提となるという関係です。

「人事(に関する判断)」というのは、最もセンシティブで人間が最後の最後までハンドリングし続けるべきことだと思ったからです。

一瞬、「AIに首切りの判断をされるということは、ついにターミネーターの始まりか?」と思ってしまいました。

ですが、記事の内容をよく読んでみると、人事をAIが判断するという意味ではなく、「事務系を中心とする同社の企業部門の従業員数が減少する」という見通しを示しているにすぎませんでした。

ちょっと早とちりしてしまいましたが(笑)、この記事によって、あくまでも人間の「判断」と「選択」がどこまで行っても前提となる働き方を私たちは常に模索していく必要があることを再度認識させられたのでした。

 

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