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なぜユダヤ人には天才が多いのか

2024年7月10日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

前回、「日本はなぜ世界から取り残されたのか」という本を紹介しましたが、その結論としては日本人として絶望的な状況を確認するような残念な内容になってしまった感が否めませんでした。

ただ、その中で唯一、著者が日本人として希望を持てる可能性に触れた部分がありましたのでご紹介します。

それは、プリンストン大学で物理を研究していた生前のアルベルト・アインシュタイン博士にアメリカの科学雑誌の記者がインタビューした記事の内容です。

記者がアインシュタイン博士にどうやって相対性理論の考えに到達したかを質問したとき、博士はアメリカ人であるあなたにはたぶん私の答えは理解できないと答えたところ、記者はそれでも教えてくださいと粘ったところ、「私がドイツのユダヤ人の家庭に大戦前に生まれ、アメリカに移住して研究を続けている物理学者だからです。」と答えたが、記者はただポカーンとするだけだったと言います。

この二人の問答について著者は以下のような解説を加えています。

「私にはピンとくるものがあった。アインシュタインは戦前にドイツのユダヤ人の家庭に生まれ育った。つまり、ドイツ語、ユダヤ語、を理解し、その二つの言葉と習慣を通じて、ドイツの歴史、文化、価値観、思想、社会を学ぶとともに、ユダヤの歴史、文化、価値観、思想、社会を理解していた。ナチスが政権を取った後にアメリカに亡命、原子爆弾開発をフランクリン・ルーズベルト大統領に進言するなど、物理学の最先端で常に活躍してきた。そのためには英語を理解し、アメリカの歴史、文化、価値観、思想、社会、世界の状況の理解が必要だった。アインシュタインが言っているのはそういうことである。読者はこの記者と同じように『だから?』となるだろう。日本人にとっては繰り返し述べている『ジャパニズム』が彼の言わんとすることを分からなくするのである。私自身も石川県能登地方に生まれ、16歳で東京に出て、その後留学でアメリカに学び、フロリダ州知事室で働く経験を得た。その際、知事はよく私の通訳に関して、『なぜ君は私が1分かけて説明したことを10秒で説明し、私が一言で言ったことを相手に長い時間かけて説明するのか?』と不思議がったものだ。知事はアメリカ人(それがグローバルの基準であるとは言え、英語圏という単一の歴史、文化、価値観、思想、社会で生きている人間)である。この社会通念のようなもののギャップを理解することが多文化を理解することと思い当たりそれでピンと来たのである。」

あくまでもこれは「ユダヤ人」であるアインシュタインについての言及なので、著者はこれを「日本人」に当てはめたという文脈では扱ってはいません。

というかむしろ、ユダヤ人の「多様性」を日本人の「ジャパニズム」とは正反対の事例として扱っています。

しかし、私には日本人に残された復活への微かな「希望」に思えたのです。

奇しくも、かつて私は拙書「富士山メソッド」に次のように書いたことを「母国語が国際語なのは幸せなことか」の記事で言及しています。

「日本文化というマイナー性を英語というツールを活用して世界に発信することで、グローバルスタンダードの下で発展し続ける世界に『きらっ』と光る刺激を与えられ、よりよい発展に貢献できるマイナー国民となることができるのではないかと思います。ですから、私はマイナー文化圏の日本人は損ではないと主張したいと思います。」

それは、今後多くの日本人が必要に迫られて英語を学ぶことで自在に使えるようになり、世界中の文化、価値観、思想、社会を理解できるようになったとしたら、日本人にもユダヤ人と同じことが言えるのではないかという希望です。

 

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