
アメリカが財政の崖なら日本は?
2012年11月11日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
アメリカの大統領選、オバマ民主党対ロムニー共和党、蓋を開けてみればオバマ大統領の大差での再選でした。
ただ、これでアメリカはひとつの大きなリスクを抱えてしまったとのことです。
「財政の崖」です。
このリスクは、
「2000年代に始まった所得税などに対する大型減税策、いわゆる「ブッシュ減税」が2012年末に期限切れ。そして、2011年にアメリカの債務上限が問題になった際に2013年1月からの強制的な予算削減。(国防費を中心に10年間で最大1兆2000億ドルの歳出が強制削減)2013年から、減税が切れ「実質的増税」と「強制的な歳出削減」のダブルパンチで崖から落下するような急激な財政の引き締めが起こってしまう可能性があること。増税と歳出削減が同時に起これば、2013年1月から最大約4100億ドル(GDP比2.7%)の財政緊縮となる。」
というもの。
つまり、ロムニーさんが大統領になれば、ブッシュ減税を継続することで経済の規模を維持できたが、オバマさんが再選したことにより、減税の延長は行わないということになり、歳出削減との相乗効果で経済的にアメリカは大変なことになるということのようです。
しかし、これは裏返せば、アメリカが原理原則に基づいて「やらなければならないことをやる」ということを選択したと言えるかもしれません。
日本では、議員定数削減など痛みを伴うことはあとにして、消費税という国民だけに痛みを負わせることだけはさっさと決めてしまうというアンバランスな緊縮財政?は行われています。
しかし、ザルの網目を小さくせずに水の量をふやしているだけですから、どうにもなりません。
先日のニュースでは6月末から9月末までのたった3ヶ月で7兆円もの借金が増えて、このままですと年度末には1000兆円を超える見込みだと平気で言ってのけているのが本当に恐ろしく思います。
(ちなみに、アメリカの債務残高はGDP比103.6%、日本は219.1% 財務省のHPから)
野田首相のいう「決められる政治」ということではなく、「未来を守れる政治」を実践していただかなければ本当に困ります。