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イーロン・マスク式幼稚園の開設

2025年1月17日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

本日(2025年1月17日)のクーリエ・ジャポンに「イーロン・マスクが『モンテッソーリ式幼稚園』をテキサス州に開く理由」という記事がありました。

以下、当該記事を要約します。

「イーロン・マスクが、米テキサス州に、『アド・アストラ』というモンテッソーリ式の幼稚園を開く。その動機は何なのか。ロケットや電気自動車、脳インプラント、ソーシャルメディア、さらには次期トランプ政権と並行して、イーロン・マスクは幼稚園から大学に至るまで、教育にますます注力するようになっている。というのもすでに2023年に、『マスク財団』がおよそ1億ドル(160億円弱)を確保して、テクノロジーに特化した初等・中等学校をテキサス州オースティンに開き、やがては大学まで開く計画があるのだ。この幼稚園に関しては、2024年11月に最初の認可が下り、最大21名の園児を受け入れる見込み。『アド・アストラの使命は、次世代の問題解決者や起業家たちのなかに好奇心と創造性と批判的思考を育むことです』と同園のウェブサイトにはある。このことをもう少し具体化したは次のようなマスクの発言がある。『金融と法律に行く賢い人たちが多すぎる』『手を使って働く人たちをすごく尊敬しています。電気工、配管工、大工が必要なんです。そのほうが、政治学を専攻するよりよっぽど大事です』『教育には大幅な改革が必要だと考えています。優先すべきは、子供たちにその後の人生で役に立ったと思ってもらえるような技術を教え、いかなる類いの社会的なプロパガンダも教室に持ち込まないことです』」

モンテッソーリ教育に関してはすでにこのブログにおいて記事を書いていますのでこちらをご参照ください。)

この引用の中にマスク氏の「皆が皆、価値を作る産業ではなく、高収入だけを目的に出来上がった価値を広げたり守ったりする金融や法律のような産業を目指してしまうような社会はおかしい」という考え方が滲んでいます。

このことから、今回の大統領選で彼が(富豪からの支持が多い)民主党ではなく共和党のトランプ氏をあれほどまで熱烈に支持した理由が少しだけ分かる気がしました。

そのことに関連して、この記事の中で気になった部分を別途引用します。

「多様性、公平性、包摂性に向けた取り組みも、マスクは激しく非難してきた。2024年8月には、『多くの学校が白人の少年たちに自分を憎めと教えている』と自分が所有する『X』に投稿している。」

このことは、トランプ氏のイメージと相まって非常にネガティブにとらえられていることではあります。

しかし、「多様性」、「公平性」と言いながら、あらゆるものを民主党的な視点から共和党的な言動を否定(この二つの視点の対立に関しては「MAGA vs WOKE」の記事をご参照ください。)してしまうことは、言ってみれば、多様性という名の「逆差別」ではないかというマスク氏の指摘は一定の合理性があるようにも感じます。

そしてこのようなマスク氏の「批判的思考」は、モンテッソーリ教育の「子供に選択させる方針」がベースにあるのかもしれないと思い至りました。

奇しくも、マスク氏のXにおけるコンテンツモデレーション担当スタッフを削減してユーザー主導の「コミュニティノート」に頼る方針を採用したのに続き、メタ社のマーク・ザッカーバーグ氏が自社のSNSにおける「ファクトチェック廃止」を発表したことは、二人がモンテッソーリ教育を受けたことと無関係ではないような気がしてきます。

「多様性」の追求とは、ことほど左様に「単純」で「キラキラ」したものではない可能性があります。

 

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