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ウケる技術

2017年6月23日 CATEGORY - 代表ブログ

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皆さん、こんにちは。

以前に、「夢をかなえるゾウの教え」シリーズをご紹介しましたが、その著者である水野敬也氏を中心として「人を笑わせる」という究極のコミュニケーションの教科書と自ら評価する秀逸な一冊です。

「夢をかなえるゾウの教え」シリーズも、その目の付け所が素晴らしいと思いましたが、本書も「人を笑わせる」というあまりに人間臭い所業を詳細に分析して、スキルとして習得できるまでにして提示するあたりのセンスが光りまくっています。

そもそも、著者らが本書にてこのようなコミュニケーションの教科書を世に出そうと思った理由に非常に共感しました。

その理由とは、「コミュニケーションはサービスである。」という考えを持っていることです。

つまり、コミュニケーションは他人を喜ばせることで奉仕するためにある。もっと言えば、それは社会を構成する我々一人一人に平等に求められ、それらを少しずつ果たすことで、社会全体の幸せを作り上げているという前提です。

ですから、これを少しずつ果たそうとする努力を放棄してしまう個人がいるとすれば、その人は「社会へのタダ乗り」をしているのと同じではないかということも言えるかもしれません。

だからこそ、その努力を効率よくできるようにするために、このような教科書を世に出すことは非常に意味のあることだと思いました。

まず、本書を読み進めると、ユーモアは決して「センス」という一言で片づけられるようなものではなく、「スキル」という後天的に身に付けられる部分が多いものだということに気づかされます。

本書では、「ウケる技術」として、40種類の「戦術」を紹介しています。そして、それらをただ、羅列するのではなく、それらの「戦術」を使うことが有効であると思われる8つの「戦略」ごとに実例を駆使しながら紹介しているので、臨場感を伴って受け止めることができる内容になっています。

また、そのスキルにより得られるユーモアの効果は、一般に思われている有益性のレベルをはるかに超えた大きなものであることに気づかされます。

まさに、「ウケる技術」は、究極のコミュニケーション技術であり、これを身に付けていれば、大抵の困難は克服することができるという自信を持てるように感じられます。

そして、そのようなコミュニケーションに対する自信を持つことができれば、普段の思考のパターンを「プラス思考」にできることにもつながるように思われました。

昨今、コンビニなど画一的なサービスが多くなってきていることもあったり、知らない人に対する警戒心を子供たちに植え付けなければならないような社会情勢から、コミュニケーション自体を回避するよう子供たちに勧めることも普通に行われるようになってきています。

それに伴って、「社会へのタダ乗り」と感じられるケースを目にすることが多くなってきているように感じます。

私としては、このコミュニケーション教育は、社会全体の幸せを向上させるために、もっとも求められるべきことだと考えています。

ですから、本書を教科書(とするには少しアダルトすぎるところもありますが)とした「ウケる技術」というコミュニケーションの学習の小学校導入を英語の導入を考えるよりもずっと優先して考えるべきことだと思います。

日本人の子供たちが「ウケる技術」を当たり前のように身に付けることができるのならば、英語を小学校に導入するまでもなく、グローバル対応力は格段に向上するはずですし、警戒心を持たざるを得ない社会情勢の中で、コミュニケーションによって危険を回避する対応力にもつながるはずだと思うからです。

とは言え、これもまた、英語と同様、いやそれ以上に教える側の教育がまず問題になることが必至とは思いますが。

それでも、取り組み価値はあるように思います!

 

 

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