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オタクのススメ

2021年10月4日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日(2021年9月27日)、現代ビジネスのネット版に「ハッ」とさせられる記事を見つけました。

そのタイトルは、「子どもの想像力を奪るのはやめませんか?」です。

私がはっとさせられたのは、この記事の冒頭で紹介されている今から20年も前に放送されたACジャパンの以下のCMの内容でした。

これからの時代は「オタク」じゃないと他人より良い生活は送れない、つまり、他の大多数と同じ方向を向くことから価値は生み出せないことを理解しなければならないと20年も前に私たち日本人は大々的に問いかけられていたことになります。
 
このCMによって私たちが突き付けられたのは、自分の子供がオタクであることを心底喜ぶことの出来る親になれるかどうかという命題でした。
 
なぜなら、現代社会はありとあらゆる価値で満たされているため、新しい価値を作ろうと思ったら、他人と違う価値を見出す能力が必要となるわけで、そのために親に求められるのは他人と違ったことに没頭するという姿勢だからです。
 
つまりそれは、自分の子供が「オタク」になることを許容、いや歓迎するという姿勢ではないかというのがこのCMの趣旨だと感じました。
 
でも、私たちはどうしても思ってしまいます。
 
一言、「僕はクジラを描いているから、完成するまで待ってて」と言えた上でそのような能力を持ってほしいと。
 
しかし、残念ながら、「大きな個性(能力)」と「協調性」とはトレードオフの関係にあるのはアップルのスティーブジョブズ氏やテスラのイーロンマスク氏を思い浮かべれば一目瞭然でしょう。
 
今までだったら、この子がクジラを書いていることに、世の中が許容する時間内に気づく手段がなかったから、その能力は結局日の目を見る可能性は低く、彼らのような一部を除き、完全に埋もれてしまっていました。
 
ところが、今はYouTubeをはじめとしたさまざまなツールを活用することでそのトレードオフ問題がほぼ解消する時代になりました。
 
このトレードオフ問題が解決された中では、「大きな個性(能力)」と「協調性」のいずれの価値が高いのか、それはもはや質問するまでもなく明らかなことではありますが、未だに私たちはそれを当然のこととするには大きな勇気がいるというのが正直なところだと思います。
 
私は自分の子供が「オタク」であることを歓迎はできなくとも少なくとも許容できる親でありたいと思いました。
 
 
 

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