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キモイキモイも好きのうち

2025年6月6日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

かつてこのブログにおいて「虫捕る子供だけが生き残る?」の記事で書きましたが、私は小学生のころ「超」のつくほどの昆虫少年でして、森の中に生きる昆虫をできる限り一つの標本の中に収めたいと考え、スズメバチに対してもそっと近づき、その体が壊れない程度にケリを入れて、、、という危険かつ残酷な手法を取ったりもしました。

また、その収集癖はスズメバチのような危険なものだけでなく誰もが「キモイ」と思うゴキブリをも対象にしてしまう始末でしたが、これはさすがに周囲の大反対にあい実現しませんでした。(笑)

本日(2025年6月6日)の読売新聞の朝刊の「編集手帳」にそんな元超昆虫少年としては個人的に非常に興味深い記事がありましたので共有させてください。

それは次のようなゴキブリの「名前」についての内容でした。

「昔は宮中で『御器齧り(ごきかぶり)』と呼ばれた。その名が少し変わったのは、明治の学者村松松年が自著に『か』を抜いて誤記したことに始まる。去る6月4日は『虫の日』だ。(中略)静岡県磐田市の昆虫自然観察公園の展示が知る人ぞ知るだろう。毎年春先に開かれている。『キモイキモイも好きのうち』と題して、国内外から多種多様なそれを集めた。今年の人気投票は豪州出身の世界最重量、ヨロイモグラゴキブリが上位に入った。家庭に現れるクロゴキブリも『顔なじみで親近感がある』と根強い支持を受けたとか。」

ちなみに、「御器」とは蓋つきの食器を意味し、ゴキブリがこれを齧ってしまう害虫だったからこの名前が付いたとか。そして、記事中の村松松年氏は北海道大学名誉教授で、日本産昆虫の和名の命名法を創案するとともに、日本産昆虫約1,200種を命名し、「日本昆虫学の祖」と称されるほどの方だったそうです。

そんな方にとっては、「ゴキブリ」という名称が人口に膾炙するようになり、最終的には正式名称にまでなってしまったことについて、喜んでおられたのか、それとも恥じてらっしゃったのか、そのあたりのことにも興味があります。

そんな「ゴキブリ」を私は小学生のころに採取して標本に入れたいと思ったわけですが、それは標本を完成させたいという気持ちからであって、さすがに当時もこの昆虫に対して「キモイ」という感情は持っていました。

ですから、この記事の中にある「キモイキモイも好きのうち」という表現に妙に共感してしまい今回取り上げさせていただきました。

お食事中の方には大変失礼いたしました。(笑)

 

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